今回は、パレオパラドキシアの紹介です。
哺乳類の束柱目に属する古生物です。
デスモスチルスとともに束柱を代表する種と言えます。
新第三紀中新世にアメリカや日本など太平洋に生息していました。
体長が1.5~2.5m程度です。
"パレオ"は、"昔"を意味します。
"パラドキシア"は、"不思議なもの"を意味ます。
古生物であることを考えると、"昔"はそのまま昔生息していた生き物ということですね。
一方、"不思議なもの"とは、その姿にあります。
発掘された頭の骨がゾウの祖先のものと似ていました。
また、特徴的な歯の形がジュゴンのものに似ていました。
そして全体像はカバのようです。
現生生物の様々な特徴を持つ不思議な生き物、それがパレオパラドキシアです。
このパレオパラドキシアは、日本で非常に多くの化石が発見されている古生物です。
これまでに35ヶ所から約50の標本化石が発見されています。
植物食であり、水中の植物を食べていました。
あまり水深のあるところを泳ぎ回っていたというよりも、水辺や浅瀬で過ごしていました。
日本の海に生息していたことが驚きですね。
一度で良いから動いている姿を見てみたかった!
動画もご覧ください。