Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】アパトサウルス(ブロントサウルス)

今回は、アパトサウルスをご紹介します。

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竜脚類アパトサウルス

1877年に報告された古くから知られる大型植物恐竜です。

アパトサウルスは、ギリシャ語のアパーテー、日本語で言うと騙すを意味します。

モササウルスの骨に似ていて、研究者でも見分けがつかなかったことから、この名前が付きました。

その後、1879年にブロントサウルスが報告されました。

ギリシャ語のブロントス、日本語で雷を意味することから、ブロントサウルスやカミナリ竜と呼ばれました。

当時、アパトサウルスブロントサウルスは別の種と考えられていました。

しかし、その後の研究結果により、1903年アパトサウルスブロントサウルスは同一種であることが報告されました。

これにより、先に名付けられたアパトサウルスのみが正式名称となりました。

しかし、アパトサウルスよりもブロントサウルスの名前の方が親しまれていたため、現在でもブロントサウルスと呼ぶ方が非常に多いのです。

このような、別名を"シノムニ"と言います。

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古い展示はカミナリ竜やブロントサウルスと表記されているものが多い

ブロントサウルスの名が表示された復元模型
前世紀動物模型 ブロントサウルス 島津製作所1912~45年 ※特別展 恐竜図鑑

アパトサウルスは、体重が30t前後と推定されかなり重いことや、頭頂部に鼻孔と思われるものが存在するとされていたことから、水中で生活していたものと考えられていました。

その後の研究により、陸上で生活していたと新たな見解が示されて、陸棲の恐竜であると認識されるようになりました。

こちらの1931年に描かれた絵画では、奥の方でアパトサウルスが水中から頭を出しているのが分かりますね。

ジュラ紀コロラド チャールズ・R・ナイト1931年油彩・カンヴァス ※特別展 恐竜図鑑

ディプロドクス科に属しますが、この中では首が太くてとっても頑丈です。

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比較的太く頑丈な首

長い首は上下よりも水平方向に動かし、周囲の木々の葉を食べていました

身体が大きく動きづらい分、首の動きで食事をカバーしていたのです。

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水平方向に首を動かし植物を食べていた

また、前脚の親指と後脚の3本の指かぎ爪となっているのも特徴の一つです。

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指の一部が"かぎ爪"になっている

最近は、アパトサウルスの名も馴染んできましたが、ブロントサウルスの名は今もなお大人気です。

個人的には、こういった経緯があったということとともに、ブロントサウルスの名前を伝えていきたいですね。

 

動画もご覧ください。