今回はヒラコテリウムをご紹介します。
ヒラコテリウムは、最も古いウマの祖先です。
化石がイギリスで発見された当時、ハイラックスに似ている種と判断されました。
その為、ハイラックスに似た哺乳類としてヒラコテリウムと名付けられました。
・"ヒラコ"=ハイラックス
・"テリウム"=哺乳動物
その後、アメリカでも化石が発見されましたが、別の種として始新世のウマを意味するエオヒップスと名付けられました。
・"エオシーン"=始新世
・"ヒッポス"=ウマ
これらは同種であることが判明し、先に名付けられたヒラコテリウムが正式名称となりました。ただし、エオヒップスも別名(シノニム)として使われています。
ヒラコテリウムは、ウマの祖先とは思えないほどとっても小さくて可愛らしい姿をしています。
ハイラックスと間違えられただけありますね。
その特徴は何といっても肢の指です。
ウマと言えば蹄ですが、祖先は指があったのです。
ヒラコテリウムは、5本の指が前肢4本、後肢3本まで進化した姿なのです。
さらにウマの歯は、進化と共に長くなっていきました。
最も原始的であるヒラコテリウムの歯は、とても短かったのです。
この短い歯で植物を食べて生活していました。
その後、どんどん大きく進化していくことになります。
この子が現代のサラブレッドのような大型のウマへと進化していくなんて、想像できませんね!
進化の力はすごい!
動画もご覧ください。