Prehistoriclifemanの日記

このブログでは、恐竜やディメトロドンなどの単弓類、パレオパラドキシアなどの束柱類、メガロドンなどの大型水生生物、マンモスなど、様々な古生物動画をアップします。 古生物と会えるスポットに訪問したり、化石発掘や古生物・恐竜イベントに参加したりします。 一緒に古生物の世界を楽しみましょう♪

【古生物紹介】ティラノサウルス(Tyrannosaurus)

今回は、ティラノサウルス(Tyrannosaurus)をご紹介します。

吠えるティラノサウルス(ディノアライブの恐竜たち展)

基本情報
名前:ティラノサウルス
学名:Tyrannosaurus
分類:竜盤目獣脚亜目
時代:白亜紀後期
生息地:北アメリ
体長:11~13m
食性:肉食

 

言わずと知れた、超有名な恐竜です。

白亜紀後期の北アメリカに生息した最大級の肉食恐竜です。

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ティラノサウルス不可動型復元模型(水戸市森林公園)

ティラノサウルスの祖先はグアンロンと呼ばれるジュラ紀後期に生息していた種です。

中国に生息していたグアンロンは体長3mほどと小型の恐竜でした。

火山活動により地球全体が温暖化し、生息域を北へと広げてきました。

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ティラノサウルス可動型復元模型(群馬県立自然史博物館)

そしてその一部は北アメリカに生息するようになります。

その後、温暖化による海水温が上昇しアメリカ大陸が分裂しました。

狭い平地に多数の恐竜が生息することとなりました。

獲物が防衛的に大型化するにつれ、ティラノサウルスも巨大化の進化していきました。

特に、ライバル的な存在であるトリケラトプスは、生息地域や時代が同じであったた

め、双方は競い合うかのように体を大きくしていきました。

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ティラノサウルストリケラトプス不可動型模型(八坂公園)

トリケラトプスの化石の中にはティラノサウルスの牙の痕が確認されているものもあります。

ティラノサウルスに襲われたことを示す化石と言えます。

この2体は、同じ時代・同じ地域で生活する中で争うことがあったのでしょう。

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可動型ティラノサウルスVSトリケラトプス

この2体の対決する姿は、様々な場面で見られます。

博物館、公園、映画、図鑑、絵画の世界でも戦っています。

次の絵画は1928年に描かれた作品ですが、やはりティラノサウルストリケラトプスが向き合って威嚇し合っているようです。

こんな昔からライバル関係にあったと考えられたいたのですね。

白亜紀—モンタナ チャールズ・R・ナイト1928年 油彩・カンヴァス ※特別展 恐竜図鑑

こうした環境変化の影響を受け進化したティラノサウルス

最終的には体長11~13m、体重6~10tまで巨大化しました。

ティラノサウルス可動型復元模型(かつやまディノパーク)

さらに、肉食恐竜として大きな武器となる強靭なあごと鋭い歯を有していました。

噛む力は、およそ6万ニュートンで、アリゲーターの10倍ほどです。

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ティラノサウルス頭部復元骨格(那須ハイランドパーク)

ティラノサウルスの成長の過程も研究されています。

ティラノサウルス成長過程再現復元模型(恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~)

孵化したての雛はこんなに可愛いティラノサウルス

ティラノサウルス雛復元模型(恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~)

小柄ですが鋭い歯を持ち、素早く動くことができる幼少期。

まだティラノサウルスのようは迫力はありませんが、この後に急成長を始めます。

ティラノサウルス幼体 復元ロボット※特別展:海竜(福井県立恐竜博物館)

20代半ばには、サイズも最大級へと成長します。

凄まじい成長力です!

ティラノサウルス可動型復元模型 ※恐竜展2021(東京ドームシティ)

昔は直立の姿勢で歩くように表現されていました。

尾も地面につけて引きずるように歩いていたとされていたのです。

また、歩く速度は非常にゆったりしていたと考えられていました。

恐竜図鑑の表紙:タルボサウルス・バタール※特別展 恐竜図鑑 _ 失われた世界の想像/創造

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ティラノサウルス不可動型復元模型(こども動物自然公園)

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ティラノサウルス不可動型復元模型(中島公園)

しかし、「恐竜ルネサンス」を経て恐竜がより活発に動き回っていたと考えられるようになりました。

ティラノサウルスについても、その姿は大きく変わりました。

体は前傾姿勢となり地面に対して並行にして歩行していたとする説が有力です。

尾も浮かせた状態で歩行します。

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ティラノサウルス不可動型復元模型(とちぎわんぱく公園)

ティラノサウルス 可動型復元模型(東京たま大恐竜博※東京たま未来メッセ)

獲物を追いかけやすい姿勢です。

さらに、力強い後ろ脚!

尾と繋がる発達した筋肉がエンジンとなり高速の回転を実現していました。

走る速さは諸説あるものの、時速20~30km程度と考えられています。

ティラノサウルス全身骨格レプリカ(神奈川県立生命の星地球博物館)

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ティラノサウルス可動型復元模型 斜め後ろ姿(福井県立恐竜博物館)

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ティラノサウルス全身骨格レプリカ(福井県立恐竜博物館)

トレードマークは小さな前脚と2本の指です。

あまりに小さく、役になっていなかったのではないかと言われていました。

しかし、最近では起き上がる際に使用していたと言われています。

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ティラノサウルス全身復元骨格(国立科学博物館)

ティラノサウルスに羽毛が生えていたのではないか?という説もあります。

ただ、最近になりティラノサウルスの鱗の化石が発見されました。

これにより、ティラノサウルスには羽毛は生えていなかった、もしくは生えていた場合

には、背の側に限られていたようです。

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ティラノサウルス可動型復元模型(茨城県立自然博物館)

ティラノサウルスの頭骨の半数には、他のティラノサウルスに咬まれたことにより付いたと思われるキズが付いていることが分かってきました。

割合が半数であることから、キズがついているのは全てオスではないかと言われています。

古生物研究で、オスとメスを見極めることは極めて難しいことから、この頭骨にキズは重要な意味があります。

次の画像はスタンの頭骨と全身骨格のレプリカです。

スタンは、骨盤の狭さからオスであると考えられていますが、その頭骨や肋骨には他のティラノサウルスに咬まれたことによるものと思われるキズがあります。

このことも説に沿った事実を言えます。

ティラノサウルス(スタン)頭骨レプリカ(第2回 化石のマーケット)

ティラノサウルス【STAN(スタン)】全身骨格レプリカ(恐竜科学博)

恐竜の王者、ティラノサウルス

博物館、公園など様々な場所で目にすることができます。

この迫力を楽しんでください!

 

動画もご覧ください。

 

 

★展示場所

福井県福井県立恐竜博物館

【東京都】国立科学博物館

【神奈川県】神奈川県立生命の星・地球博物館

群馬県群馬県立自然史博物館

茨城県茨城県自然博物館

群馬県神流町恐竜センター

静岡県】伊豆アニマルキングダム

静岡県】伊豆グランパル公園

【栃木県】那須ハイランドパーク

福井県】かつやまディノパーク

【愛知県】ディノアドベンチャー名古屋

茨城県ダイナソーアドベンチャーツアー古河恐竜パーク

【埼玉県】こども動物自然公園

茨城県水戸市森林公園

群馬県】とちぎわんぱく公園

茨城県】八坂公園

【埼玉県】中島公園

【千葉県】高根木戸第2号公園

【東京都】入谷南公園

福島県】開成山公園

【神奈川】買蔵

 

★展示イベント

2020年 水戸の大地の成り立ち(水戸市立博物館)

2020年 空にいどんだ勇者たち(群馬県立自然史博物館)

2020年 ディノアライブの恐竜たち展(新宿住友ビル三角広場)

2021年 化石研究所へようこそ(茨城県立自然史博物館)

2021年 恐竜展2021(東京ドームシティ Gallery AaMo)

2021年 ジュラシックバレー(東京ドームシティ Hi!EVERYVALLEY)

2021年 恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~(パシフィコ横浜)

2021年 海竜(福井県立恐竜博物館)

2022年 DINO SAFARI2022(渋谷ヒカリエ)

2022年 ジュラシックワールドPOP UP(松坂屋上野店)

2022年 TIME DIVER(IHIステージアラウンド東京)

2022年 恐竜科学博(パシフィコ横浜)

2023年 第2回 化石のマーケット(TCA東京ECO動物海洋専門学校)

2023年 DINO SAFARI 2023(渋谷ヒカリエ)

2023年 東京たま大恐竜博(東京たま科学メッセ)

2023年 恐竜図鑑(上野の森美術館)

2023年 DinoScience 恐竜科学博(東京ミッドタウン)

2023年 DINO SAFARI GIGANT(ぴあアリーナMM)

2023年 第3回 化石のマーケット(TCA東京ECO動物海洋専門学校)

2023年 進化する!?恐竜研究展(港区立みなと科学館)