Prehistoriclifemanの日記

このブログでは、恐竜やディメトロドンなどの単弓類、パレオパラドキシアなどの束柱類、メガロドンなどの大型水生生物、マンモスなど、様々な古生物動画をアップします。 古生物と会えるスポットに訪問したり、化石発掘や古生物・恐竜イベントに参加したりします。 一緒に古生物の世界を楽しみましょう♪

【古生物紹介】ステノプテリギウス(Stenopterygius)

今回は、ステノプテリギウスをご紹介します。

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ステノプテリギウス復元骨格模型(群馬県立自然史博物館)

ジュラ紀の海に生息していたステノプテリギウス

細い口に多数の歯を持つステノプテリギウスは、魚を捕食していました。

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ステノプテリギウス復元骨格模型頭部アップ(群馬県立自然史博物館)

数多くの状態の良い化石が発見されているステノプテリギウス

日本でも様々な博物館で見ることができます。

それらの化石の情報から、ステノプテリギウスは現生のイルカのような形をしていたことが分かっています。

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ステノプテリギウス全身化石(茨城県立自然博物館)

名前の由来は、"狭い"を意味する「ステノス」と、"翼"を意味する「プテリクス」です。

その名の通り、他の魚竜と比較してヒレが細いのが特徴です。

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ステノプテリギウス全身化石ヒレ(茨城県立自然博物館)

ステノプテリギウスは1875年にこの名が付けられていることもあり、人類に認識されてからの歴史が非常に長い古生物です。

古くから絵画などで当時の姿が再現されています。

この絵画において右側で飛び跳ねているのが、ステノプテリギウスです。

ちなみに、左側のクビナガリュウはプレシオサウルスです。

ジュラ紀イングランド
チャールズ・R・ナイト1930年 油彩・カンヴァス ※特別展 恐竜図鑑

腹部から胎児が発見された化石もあり、さらに貴重なものとして胎児を産む瞬間に化石となったものも見つかっています。

これらの化石は、魚竜が胎生だったことの裏付けとなるものです。

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ステノプテリギウス全身化石胎児(茨城県立自然博物館)

恐竜と同じ時代に、イルカに似たこんな生き物が海を泳いでいたんですね♪

興味を持たれ方は、ぜひとも博物館で直接ご覧になってください!!

 

動画もご覧ください。