今回は、ステノプテリギウスをご紹介します。
細い口に多数の歯を持つステノプテリギウスは、魚を捕食していました。
数多くの状態の良い化石が発見されているステノプテリギウス。
日本でも様々な博物館で見ることができます。
それらの化石の情報から、ステノプテリギウスは現生のイルカのような形をしていたことが分かっています。
名前の由来は、"狭い"を意味する「ステノス」と、"翼"を意味する「プテリクス」です。
その名の通り、他の魚竜と比較してヒレが細いのが特徴です。
ステノプテリギウスは1875年にこの名が付けられていることもあり、人類に認識されてからの歴史が非常に長い古生物です。
古くから絵画などで当時の姿が再現されています。
この絵画において右側で飛び跳ねているのが、ステノプテリギウスです。
腹部から胎児が発見された化石もあり、さらに貴重なものとして胎児を産む瞬間に化石となったものも見つかっています。
これらの化石は、魚竜が胎生だったことの裏付けとなるものです。
恐竜と同じ時代に、イルカに似たこんな生き物が海を泳いでいたんですね♪
興味を持たれ方は、ぜひとも博物館で直接ご覧になってください!!
動画もご覧ください。