今回は、エダフォサウルスの紹介です。
当時としては大型の部類でした。
ペルム紀に繁栄した古生物としては、ディメトロドンの次に有名と言えるのではないでしょうか?
様々な公園や博物館などに目にします。
その特徴は、何と言っても背中の帆です。
背には非常に長い骨が並んでいます。
この骨と骨の間は皮膚で覆われていて、帆のような形をしていました。
この帆の役割としては、ディメトロドンと同様に体温調節ではないかと言われていました。
帆の中に血管がたくさん張り巡らされていて、太陽光が当たることで体温を上昇させ、風が当たることで体温を低下させていたとされていました。
しかし、近年この説が覆る研究がなされています。
帆の部分の骨を調べると血管が通っていた痕跡が見つからないのです。
ディメトロドンは、骨に血管の通っていた痕跡が見つかっていますから、エダフォサウルスの帆には血管が通っていなかった可能性が高いとされたのです。
また、ディメトロドンとの大きな違いとして食性が挙げられます。
ディメトロドンは肉食性でしたが、エダフォサウルスは植物食だったのです。
歯もディメトロドンのような鋭いものは持ち合わせていません。
その為、帆は体を大きく見せて襲われるリスクを少しでも減らすためのものだったとも考えられています。
もう一つ考えられることとして、繁殖期の異性へのアピールに使用されていたということです。
現生生物にもよく見られる、体の一部の特徴を利用する機能です。
同じ時期に、同じように帆を持った同等サイズの生物が存在していたというのは、その時代の環境にやはり関係があったのではないか?とも感じさせられます。
とても人気のある古生物ですから、今後も研究が続いていくことでしょう。
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