今回は、アケボノゾウの紹介です。
基本情報
名前:ステゴドン・アウロラエ(和名:アケボノゾウ)
学名:Stegodon aurorae
分類:長鼻目ステゴドン科ステゴドン属
時代:第四紀更新世
体長:肩高1.7~1.8m
食性:植物食
アケボノゾウは、"ゾウ"と付きますが、ゾウ科には属していません。
学名はStegodon auroraeで、現生のゾウやマンモスとは別の科となるステゴドン科に属する古生物です。
アケボノゾウは日本各地で発見されています。
しかし、それぞれの化石が発見された当初は別種と考えられ、都度違った名前が付けられました。
アカシゾウ、タキカワゾウ、ミツゴゾウ、カントウゾウ、スギヤマゾウなど、そのままの名前で資料に載ったり、博物館などに展示されていることもあります。
これらすべて、アケボノゾウと同種です。
科が違うとはいえ、同じ長鼻目に属する現生のアフリカゾウやアジアゾウにも、とてもよく似た姿をしているアケボノゾウ。
アケボノゾウは、とにかく小型であることが最大の特徴です。
肩高が1.7~1.8mと、成人男子の身長程度の大きさです。
まるで、子ゾウのようです。
現在の日本と中国が陸続きだった頃、祖先となるコウガゾウが日本に渡ってきました。
狭い土地、少ない資源の環境で生き残っていくため、代を重ねるごとに小型化し、新たな種を形成していきアケボノゾウが誕生しました。
次の画像は足跡のレプリカです。
足跡も小さく、ゾウのイメージからかけ離れています。
また、もう一つの特徴は牙です。
両サイドに大きく広がることなく、真っ直ぐに前方方向へ伸びています。
こんなこんな小型の長鼻目が日本にいたなんて・・・
想像するだけで興奮しちゃいますね♪
アケボノゾウは、日本各地で化石が発掘されていることもあり、多くの博物館で見ることができます。
興味を持たれた方は、是非、博物館でその姿をご覧になってください!
動画もご覧ください。