Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】ボスリオレピス

今回は、ボスリオレピスをご紹介します。

 

基本情報
名前:ボスリオレピス
学名:Bothriolepis
分類:板皮綱胴甲目ボスリオレピス科
時代:デボン紀
体長:20~50cm
食性:肉食(魚食)

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ボスリオレピス実物化石(城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー)

ボスリオレピスは、デボン紀に生息していた魚類です。

 

名前の由来は「溝のある鱗」です。
"ボスリノ"=溝

"レピス"=鱗

頭部から身体にかけて硬い鱗に覆われています。

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ボスリオレピス実物化石(茨城県立自然史博物館)

一方、尾は硬い鱗には覆われていないため、化石として残ることはほとんどありません。

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ボスリオレピス部分化石レプリカ(東海大学自然史博物館)

また、もう一つの特徴として尖ったヒレがあります。

頭部と身体の間辺りから左右に肢状のヒレが生えています。

このヒレも硬い鱗に覆われていたため、しっかりと化石として残ることが多かったのです。

昔は、このような硬くて頑丈なタイプの魚類が多かったんですね~。

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ボスリオレピス実物化石(城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー)

ボスリオレピスは、デボン紀後期に繁栄し、全世界に生息域を広げていきました。

そして、その地域の環境に適応するよう進化を重ねて、100種程度まで種類が増えていきました。

生息環境が進化に与える影響の大きさを体現しているような魚ですね。

 

動画もご覧ください。