Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】メリキップス

今回は、メリキップスをご紹介します。

基本情報
名前:メリキップス
学名:Merychippus
分類:ウマ目ウマ科
時代:中新世
体長:1.6~2.0m
食性:植物食 

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メリキップス全身骨格レプリカ(国立科学博物館 地球館)

メリキップスは、ウマの仲間の進化過程に誕生した古生物です。

 始新世に誕生したヒラコテリウム、漸新世に生息していたメソヒップス、そして中新世になり登場したメリキップスと少しずつ進化し身体が大きくなっていきました。

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メリキップス全身骨格レプリカ(馬の博物館)

反芻するウマが名前の由来です。

"メリコ"=反芻

"ヒップス"=ウマ

反芻は、飲み込んだ食べ物を一度口に戻して再度咀嚼して飲み込む行為のことです。

現生の動物でいうと、牛や羊がこの反芻を行い、"反芻動物"と呼ばれます。

しかし、現生のウマは反芻は行いません。

メリキップスも反芻は行わなかったものと考えられています。

 

反芻という言葉が名前に付けられたのは、ウマの進化の過程で食性が変化していったことが関係しているように思えますので、少し説明します。

メリキップスが登場した当時、

気候変動の影響により、草原が広がっていきました。

この環境変化に適応するために、進化の過程で木の葉を食べる食性から草を食べる食性に変化していったんですね。

全般的にやわらかい木の葉と比べて大地に生える草にはやわらかいものから固いものまでありました。

固い草も食べていけるように進化していったんですね。

その代表的な進化が歯に表れています。

次の写真の左下の歯はのメソヒップスもの、中央右がメリキップスの歯です。

立派になっているのがわかります。

この歯の変化もあり、より固い草を食べれるようになりました。

一方、反芻をするには胃の構造が大きく変化することになりますが、これは大変な変化で現生のウマに進化するにつれて、この胃の構造が再び変化したとは考えにくいです。

食性の変化は、歯や顎の変化で補い、反芻行為までは行っていなかったのではないかな?と思えるわけです。

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メリキップス歯レプリカ(馬の博物館)

 もう一つの特徴としては、四肢の指の数です。

メソヒップスと同様に四肢全ての指が3本です。

ただ、メソヒップスよりも中指が太くなり蹄の状態になっています。

左右の指にはほとんど負荷がかからなくなり、その後の蹄一つとなる進化が加速していくこととなります。

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メリキップス全身骨格レプリカ 指アップ(豊橋市自然史博物館)

 メリキップスは、ウマの進化の過程として博物館に展示されていることがあります。

観察する際には、歯や足に注目してみてください。

 

動画もご覧ください。