Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】メリコイドドン

今回は、メリコイドドンのご紹介です。

 

基本情報
名前:メリコイドドン
学名:Merycoidodon
分類:偶蹄目メリコイドドン科
時代:古第三紀漸新世
体長:1.0~1.5m
食性:植物食

 

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メリコイドドン全身骨格レプリカ ※企画展:化石研究所へようこそ(茨城県立自然史博物館)

メリコイドドンは、古第三紀に生息した偶蹄類です。

名前の由来は「反芻する歯」です。

"メリコ"=反芻

"オドン"=歯

 

反芻は、一度飲み込んだ食べ物を口に戻して再度咀嚼して飲み込む行為です。

この反芻については、以前メリキップスをご紹介する記事でも説明させて頂きました。

メリキップスも反芻が名前の由来になっていた古生物ですね。

しかし、実際には反芻はしていなかったと記事の中で書かせて頂きました。

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メリキップス全身骨格レプリカ(馬の博物館)

今回のメリコイドドンも、実際には反芻をしていなかったと言われています。

メリコイドドンは、北アメリカに生息していました。

たくさんの化石が発見されており、当時は大繁栄していたことが伺えます。

次の化石のように複数まとまって発見されることもあります。

群れで生活していたようですね。

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メリコイドドン全身実物化石(群馬県立自然史博物館)

メリコイドドンは植物食ですが、先端には鋭い歯を持っていました。

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メリコイドドン頭部実物化石 ※企画展:化石研究所へようこそ(茨城県立自然史博物館)

次の化石はそれがよく分かります。

小さいですが肉食?と思わせるような尖り具合です。

しかし、奥の方は全く異なる形をしています。

どちらかというと奥の方の歯を使って植物を咀嚼して食べていたようです。

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メリコイドドン頭部実物化石 前歯アップ(地質標本館)

メリコイドドンはたくさん化石が見つかっているだけに、様々な博物館やイベントで見かけることがあります。

展示されていた際には是非よく観察してみてください!

 

動画もご覧ください。