今回は、福井県立恐竜博物館で開催している古生物イベントをご紹介します。
「特別展:海竜~恐竜時代の海お猛者たち~」です。
イベント概要ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イベント名:特別展 海竜~恐竜時代の海お猛者たち~
開催期間:2021年7月16日~10月31日→2022年1月10日までに延長
開催場所:福井県立恐竜博物館
主催者:「海竜」実行委員会(福井県立恐竜博物館、福井新聞社)
料金:一般1300円、70歳以上500円、高校生・大学生800円、小中学生600円(当日券)
目玉展示:ティロサウルス・プロリゲルの全身骨格レプリカ
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特別展:海竜は当初2021年7月16日~10月31日の開催期間で予定されていました。
しかし、コロナの感染拡大に伴い、福井県立恐竜博物館自体が休館となったことを受け、海竜自体も休止となっていました。
実質、開催日数が減少し、多くのファンの方々から開催期間の延長を求める声があがっていました。
これを受け、開催期間が大幅に延長され、開催期間は2021年7月16日~2022年1月10日までとなりました。
こういった特別展や企画展の多くは、他の博物館などから展示物を多数お借りして開催しています。
開始を延長するということは、当初の予定よりも長く展示物をお借りするということです。
関係する博物館の協力があって初めて成り立つということですね。感謝ですね♪
海竜は、大盛況です。
休日に行くと行列ができています。
常設展示と同様に事前予約が必要ですのでご注意ください!
ここで、"海竜"の定義についてご説明します。
"海竜"は、学術的な名称ではありません。
この展示において、"海竜"とは「絶滅した中生代の海生爬虫類」を指しているそうです。
特別展会場は5つのZONEに分かれています。
ZONE 1:海へと進出した海竜たち
ZONE 2:魚竜の進化と繁栄
ZONE 3:海の覇者となった海竜
ZONE 4:白亜紀の日本に広がる猛者たちの海
ZONE 5:陸の猛者:ティラノサウルス類
まずは、ZONE 1から見てみましょう。
コンカビスピナ・ビセリデンスです。
三畳紀に繁栄したタラットサウルス類の一種です。
なんとホロタイプの実物化石です!貴重ですね~。
ミクソサウルスです。
三畳紀に生息した魚竜の仲間ですね。
全身実物化石です。
こんなに立体的に状態よく残っていたなんてすごいですね!
シャスタサウルス・タンガエです。
こちらも三畳紀に生息した魚竜の仲間ですね。
頭部の実物化石です。
グリフォデルマ・カンギ全身実物化石です。
中国で発見された板歯類の仲間です。
細かい凹凸のある丸い甲羅が特徴的ですね。
これもホロタイプの実物化石なんです!
ケイチョウサウルスです。
パキプレウロサウルス類の仲間です。
この化石には、8体が集まっています。
こんなにたくさんが一つの化石となっている実物化石は貴重ですね。
キアモドゥス・オリエンタリスです。
板歯類の仲間です。
丸味のある身体が特徴的です。
またまたホロタイプの実物化石です!
シノサウロスファルギス・ユングイエンシスです。
かなり大きいです。
グリフォデルマ・カンギと同じように丸い甲羅をもっていますが、板目類ではなくサウロスファルギス類という別のグループに属します。
実物化石です。
続いてZONE 2:魚竜の進化と繁栄に移ります。
中生代の海生爬虫類の中から、魚竜にスポットを当てたZONEです。
ここには、とっても特徴は実物化石が展示されています。
その代表が、こちらのウタツサウルス・ハタイイです。
なんとホロタイプの実物化石です。
ウタツサウルスの名は宮城県の旧歌津町で発見されたことに由来します。
こちらもウタツサウルス・ハタイイです。
パラタイプの実物化石です。
尾の部分と考えられています。
ステノプテリギウスです。
ジュラ紀のヨーロッパに生息していました。
とってもきれいに残った全身実物化石です。
さぁ、このZONE最大の古生物 ショニサウルス・シカニエンシスです。
この特別展の目玉の一つといえます。
頭部だけで4mもあります。
魚竜の中でも最大級なのは間違いありません!
ZONE 3:海の覇者となった海竜たちです。
巨大魚のシファクティヌスです。
とても大きいですね~。全長は最大で6mといわれています。
全身実物化石です。
細くとがったた歯が残っています。
大型の魚を捕食していたようです。
マクロスポンディルス・ポレンシスです。
ジュラ紀のヨーロッパに生息していたワニの仲間です。
口の幅がとっても狭く細いですね。
全身実物化石です。
ディロサウルス・マグリベンシスです。
こちらもワニの仲間です。
時代はかなり進んで新生代始新世のアフリカに生息していました。
頭部を中心とした実物化石です。
エラスモサウルスです。
白亜紀に生息した首長竜の仲間です。
72個の頸椎からなる首の長さは、まさに首長竜を代表する姿です。
頭部を見ると、みっちりと敷き詰められた歯が目に入ります。
かなり鋭く捕らえた獲物は逃がさなそうですね。
プロトステガ・ギガスです。
甲羅に対して頭部が大きくてなんだか可愛らしいですよね。
さぁ、この特別展のもう一体の目玉!ティロサウルス・プロリゲルです。
こちらも巨大です。
白亜紀の世界中の海に広く分布していたモササウルス類の仲間です。
モササウルスの中でも最大級の種とされています。
レプリカですが、基となる全身骨格は"バンカー"の愛称を持つ個体です。
歯が太いですね~。
ZONE 4 白亜紀の日本に広がる猛者たちの海に移ります。
メソダーモケリス・ウンドゥラータスです。
北海道むかわ町で発見されたウミガメの仲間です。
実物の頭骨化石です。
こちらもメソダーモケリス・ウンドゥラータスです。
背甲の実物化石です。
またまたメソダーモケリス・ウンドゥラータスです。
腹甲の実物化石です。
モササウルス・ホベツエンシスです。
こちらも北海道むかわ町で見つかりました。
特別展に展示されているのは実物ではなくレプリカですが、基の実物化石はホロタイプです。
日本でもモササウルスが発見されているんですよね!
最後のZONE 5:陸の猛者:ティラノサウルス類です。
復元ロボットが2体います。
まず、1体目はフクイベナートルです。
2体目はティラノサウルスの幼体です。
とっても小柄です。
ただ、口を開けた時には鋭い歯が見られます。
最強肉食恐竜の片鱗を感じられます。
とっても貴重は化石が多数展示されていて、素晴らし経験ができました。
レプリカについても巨大で迫力がありました。
復元ロボットは小型ですが、動きがスムーズでとってもよくできていました。
開催期間が延長されていますので、ぜひたくさんの方々に訪れてほしいと思います!
動画もご覧ください。