今回は、福井県勝山市の福井県立恐竜博物館 (Fukui Prefectural Dinosaur Museum)をご紹介します。
基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
施設名:福井県立恐竜博物館 (Fukui Prefectural Dinosaur Museum)
料金:一般1000円、高大学生800円、小中学生500円 70歳以上500円
主な古生物:ティラノサウルスやフクイラプトルのロボットと全身骨格
その他:かつやま恐竜の森に内包される博物館。
かつやま恐竜の森には多数の恐竜スポットあり。
★おススメ度 SSランク
評価理由ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎プラス点
・ティラノサウルスとフクイラプトルのリアルなロボット恐竜がいる。
・多数の実物化石がいる。
・多数の復元模型がいる。
・多数の全身骨格レプリカがいる。
・毎年夏には大型の特別展示を開催している。
×マイナス点
・特になし
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福井県立恐竜博物館は、世界三大恐竜博物館の一つに数えられている、古生物の宝庫です。
世界三大恐竜博物館とは・・・
1.日本の福井県立恐竜博物館
2.カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館
3.中国の自貢恐竜博物館
福井県立恐竜博物館は、かつやま恐竜の森(長尾山総合公園)の中にあります。
こちらが福井県立恐竜博物館の正面です。
入口前には福井県立恐竜博物館の表示があります。
撮影スポットになっていますね。
コロナウイルスの感染拡大を受け、2021年は8月7日から9月30日まで休館していた福井県立恐竜博物館ですが、感染者が減少し緊急事態宣言も解除されたことから、感染対策をしっかりと行った上で再開しました。
下の写真は、恐竜博士です。
フクイラプトルをモチーフとした、恐竜を研究する恐竜博士なんですね♪
その恐竜博士もマスクをし、感染対策をしています。
福井県立恐竜博物館の内部です。
地下1階から地上3階までの吹き抜けになっています。
真ん中を通っているのが、地上3階と地下1階を繋ぐ下り用のエスカレーターです。
エスカレーターの両サイドには各フロアに階段が設置されています。
1フロアずつ行き来もできますし、地下1階まで一気に降りることもできます。
こちらの建物には、ミュージアムショップやレストラン、特別展を開催するフロアなどがあります。
福井県立恐竜博物館に来たら、一度は乗りたいこのエスカレーター!
各フロアを眺めながら降りて行きます。
たどり着いた先には、このような通路があります。
この通路は、ダイノストリートと呼ばれています。
このダイノストリートは、入口のある建物と展示室(恐竜ホール)をつないでおり、左右の壁に実物の化石が多数展示されています。
カブトガニです。
「死の舞踏」という名前が付けられています。
とっても長い石の左端にカブトガニの化石がポツンとあり、「なんでこんなに長い?」と疑問思っていましたが、この長い石にはカブトガニが這った跡が残っているんですね!
そして、この這った跡がカブトガニ化石に近づくと乱れています。
このことから「死の舞踏」と名付けられたのでしょう。
カブトガニの這った跡の化石は、地球の化学ゾーンにも展示されています。
魚竜の化石です。
イクチオサウルスのようです。
きれいに化石が残っているもんですね♪
アンハングエラの前肢です。
これを広げて翼になっていたと考えると、かなり大きいですよね!
アンハングエラが以外と大きいことを実感します。
ウミユリです。
まるで植物のようです。
オルサカンサスです。
展示されている博物館によって、オルタカントゥスなどとも呼ばれていますが、ここではオルサカンサスです。
ダイノストリートを通り抜けると、正面にカマラサウルスの産状化石だ展示されています。
こちらのカマラサウルスは、後ほどご紹介する「恐竜の世界ゾーン」に展示されているカマラサウルスがアメリカで発掘された際の状態を再現したものです。
左右にある階段を上りながら見下ろすと、産状化石の全体像を見ることができます。
こちらからも部位の表示が見れるようになっていて、とっても親切です!
さぁ、カマラサウルスの産状化石左右の階段を上ると、そこは「恐竜の世界ゾーン」です!
お出迎えしてくれるのは、福井県立恐竜博物館のシンボル的存在、ティラノサウルスロボットです!!
かなり近い位置から見ることができます。
周囲は人だかりになっていることが多いですが、根気強く待って良いポジションで見ましょう!
動いて、吠えて大迫力です!
ティラノサウルスロボットは周囲どの角度からでも見ることができます。
後ろから見るのも結構おすすめですよ!
ティラノサウルスロボットは、是非とも動画もご覧ください!
1階にある「恐竜の世界ゾーン」を2階から撮影してみました。
中央に先ほどのティラノサウルスロボットがあって、その周囲には多数の恐竜の全身骨格、一部化石などが展示されています。
ティラノサウルスの全身骨格です。
前傾姿勢で前に前にと向かっているワンシーンのようです。
少し先にいる獲物を追いかけているように感じます。
少し上体を起こして口を広げています。
吠えて威嚇しているように感じます。
ティラノサウルスとタルボサウルスの2体が並んで展示されているなんて、とても贅沢ですね!
ティラノサウルスの足元にはスピノサウルスの頭部が展示されています。
頭部は大きさの割に薄いです。
獲物である魚などを感知するためのセンサーの多数の穴が口先に確認できますね。
アロサウルスです。
こちらは、なんと7割が実物化石の全身骨格です。
組み立てられている頭部はレプリカですが、実物が横に展示されています。
シノサウルスです。
頭部にはディロフォサウルスのようなトサカをもっていますね。
かなり小型の恐竜も展示されています。
こちらはエオドロマエウスです。
三畳紀の小型獣脚類ですね。
ケラトサウルスです。
ジュラ紀の中型獣脚類ですね。
鼻の上にある突起が特徴的ですね。
今にも襲い掛かてきそうな体勢です!
カマラサウルスです。
先ほどご紹介したダイノストリートの産状化石の実物をくみ上げたのが、こちらの全身骨格です。
全体の9割が実物なんですよ!
重たい実物化石を支えるのは大変です。
特に竜脚類ともなえれば、一つひとつの部位が大きく重いですし、さらにかなり高い位置まで組み立てなければなりません。
そのため、支えとなる柱が多数使用されています。
こちらの全身骨格は、福井県立恐竜博物館を訪れたら必ず見てほしいです!
ブラキオサウルスです。
ブラキオサウルスにもいくつか種がいますが、福井県立恐竜博物館のブラキオサウルスは"アルティトラクス(アルティソラックス)"です。
の中で一番メジャーな"ブランカイ"ではないのですね。
"ブランカイ"は、名前が"ギラッファティタン"へと変わっていく傾向にありますが、福井県立恐竜博物館のブラキオサウルスは、今後も名前は変わらないでしょう。
※名前の詳細は、リンクからブラキオサウルスの記事をご覧ください。
先ほどのカマラサウルスと比べてもさらに大きく、天井にスレスレまで頭部が伸びています。
エドモントサウルスです。
口がアヒルのような口ばしになっていて、なんだか可愛らしいですよね♪
エドモントサウルスはもう一体います。
こちらは、ミイラ化したエドモントサウルスです。
皮膚が化石として残るなんてすごいことですよね!
ヘスペロサウルスです。
一見するとステゴサウルスのように見えますね。
ただ、ステゴサウルスと比べると背中の板骨が丸っこいですね。
プロトケラトプスです。
頭部の大きさに対して口ばしがかなり大きいですね。
やはり可愛いです♪
トリケラトプスの頭骨です。
隣にプロトケラトプスの全身骨格が展示されていて、その大きさを実感できます。
恐竜の世界ゾーンの奥には、「中国四川省の恐竜たち」というジオラマの世界が広がっています。
ここには、動く恐竜たちがたくさんいるのです!
まず見えてくるのは、オメイサウルスの大きな姿です。
高所の葉を食べるため、前肢を持ち上げているため、頭部の位置が非常に高くなり目立ちます。
アングスチナリプテルスです。
小型の翼竜です。
また、ちょっと上を見てみてください。
空を飛ぶアングスチナリプテルスがいます。
こちらは、見逃してしまう人が多いと思いますので、お気をつけください。
シュノサウルスです。
オメイサウルスと比べるとかなり小柄です。
頭部を動かしています。
その後ろには2体のガソサウルスがいます。
シュノサウルスに襲い掛かっています。
通路を挟んだ向かいにもガソサウルスがいます。
シュノサウルスを見つめていますので、狩りに加わりそうですね。
シュノサウルスピンチです!
アギリサウルスです。
復元模型は3体ですが、後ろのイラストにもアギリサウルスが描かれて、群れで生活していた様子を再現しています。
テゥオジャンゴサウルスです。
肩から伸びる鋭い棘が特徴的ですね!
また体が太いですね~。
こちらも是非とも見て欲しいコーナーです。
福井県で発見された恐竜たちが展示されています。
まずは、フクイサウルスの全身骨格です。
となりには、フクイサウルスの小さな復元模型がいますね。
どういった姿をしていたのか、当時の姿が再現されています。
そして、発掘されたフクイサウルスの化石も展示されています。
頭骨や尾は形が分かるくらい見つかっているんですよね!
コシサウスルです。
実物化石と、その隣には小さな復元模型が置いてあります。
フクイサウルスと比べると、発見されている化石は少ないですね。
続いてフクイラプトルです。
フクイサウルスと同様に、福井県で発見された恐竜の代表格です。
こちらは全身骨格を復元したレプリカです。
フクイティタンです。
こちらは左前肢の復元レプリカです。
こちらは、フクイティタンの実物化石と、奥の方に見えるのが復元模型です。
一つひとつの骨が非常に大きいですね!
日本の大地をこんなに大きな竜脚類が歩いていたなんて、驚きです!
フクイベナートルです。
こちらは全身骨格の復元レプリカです。
尾がとても長いですね!
こちらは、フクイベナートルの復元模型です。
羽毛が生えていたものと考えられています。
こちらはフクイベナートルの実物化石です。
約70%にあたる骨が見つかっていて、CTスキャンをとるなどして研究が進められています。
フクイプテリクスです。
原始的な鳥類ですね。
フクイベナートルと同様に約70%にあたる骨が見つかっています。
この他にも、福井県勝山市では様々な古生物の化石が発見されています。
こちらは、オルニトミモサウルスの実物化石です。
学名は付いていませんが、今後、研究が進んでいくことで、もしかしたら新しい恐竜の名前が付くかもしれませんよ!
こちらは、福井県の恐竜たちの化石展示近くにいるフクイラプトルです。
とってもリアルで、上半身を動かします。
こちらもティラノサウルスの全身骨格です。
特に、こちらは先ほど世界三大恐竜博物館の一つとしてご紹介したロイヤルティレル古生物博物館に展示されている「ブラック・ビューティー」と呼ばれているティラノサウルスのレプリカです。
「ブラック・ビューティー」は、1階と2階の吹き抜けになっている"ダイノラボ"というコーナーにいます。
その為、下から見上げてみたり、上から見下ろしてみたり、階段に上りながら横から見たりと色々な視点で観察できます。
恐竜以外の古生物が多数展示されている2階の"生命の進化"と名付けられたフロアを見ていきます。
"生命の歴史"フロアは、たくさんのコーナーで構成されています。
まずは翼竜類や海生爬虫類が展示している"海と空の爬虫類"のコーナーです。
こちらはズンガリプテルスです。
平面的ですが、翼を広げて飛んでいるようです。
タペジャラです。
こちらは立体的に組み立てられています。
頭部が特徴的な形をしていますね!
プテラノドンの頭骨です。
口ばしがプテラノドンのイメージのままの形をしていますね!
ランフォリンクスです。
小型の翼竜です。
全身がそのまま化石になっています。
プテロダクティルスです。
こちらも全身が化石となっています。
肢の指や頭部までよく分かりますね~。
翼竜類のとなりには海棲爬虫類をはじめとしたたくさんの水生生物が展示されています。
こちらはクシファクティヌスです。
大型の硬骨魚の一種です。
シファクティヌスと呼ばれることの方が多いように思いますが、ここではクシファクティヌスと表示されています。
立体的に組み立てられていて迫力ありますね~。
ビンクティファーです。
魚類は丸々化石になったものが多数発見されているので、当時の姿がイメージしやすいですね。
アーケロンです。
現在での大型のカメは存在ますが、アーケロンはさらに巨大ですね!
ステノプテリギウスです。
魚竜の中でも非常に有名な種ですね。
全身が、こんなに状態よく化石として残っているのですから驚きです!
エラスモサウルスです。
首がとっても長いです!
なんと実物化石なんですよ!
頭部のアップです。
歯が鋭いですね。
続いて"哺乳類への道"のコーナーです。
哺乳類の祖先もしくはそれに近い種といわれている古生物たちが展示されています。
このコーナーの特徴は全身骨格と復元模型が並んで展示されているところです。
全身骨格は、実物化石です!
こちらがディメトロドンの復元模型です。
ディメトロドンは、人気の高い古生物で様々な場所で復元模型を見かけますが、こちらの復元模型はとにかくリアルで、まるで生きているかのようです!
リストロサウルスです。
こちらが復元模型です。
なんだか小さくて顔立ちも可愛らしいですね♪
シノカンネメイエリアです。
三畳紀中期の中国に生息していた盤竜類です。
哺乳類の祖先といわれています。
復元模型です。
太くて丸みのある体ですね。
続いて"哺乳類への道"の反対側にある"恐竜への道"コーナーです。
ロトサウルスです。
原始的な爬虫類の一種ですね。
口ばしや背中の低い帆が特徴的です。
シャンシスクスです。
こちらも三畳紀の原始的な爬虫類です。
この復元模型はとてもリアルですね。
小さいながら鋭い歯をたくさん備えていて、現代の大型トカゲよりも凶暴に見えます。
続いて"哺乳類への道"、"恐竜への道"の隣り合わせとなっている"爬虫類の進化"のコーナーです。
様々な爬虫類の比較的小さい化石が多数展示されています。
こちらは、博物館展示の定番 メソサウルスです。
実物化石がよく展示されていますよね。
ティロサウルスの頭骨です。
鋭い歯のかみ合わせが印象的ですね。
続いて"恐竜から鳥へ"のコーナーです。
このコーナーでは、復元模型と化石が分けられて展示されています。
まずは復元模型たちです。
こちらはシノサウロプテリクスです。
恐竜と鳥の中間といった印象ですね。
カウディプテリクスです。
こちらも恐竜の一種ですが、だいぶ鳥に近づいている印象です。
アーケオプテリクスです。
始祖鳥と呼ばれていますが、この復元模型ではもはや鳥ですね!
通路挟んだ向かいには、全身骨格が展示されています。
こちらはシノサウロプテリクスです。
カウディプテリクスです。
肢が長いですね~。
アーケオプテリクスです。
状態の良い化石が多数発見されているアーケオプテリクスは、複数のレプリカが展示されています。
次に"哺乳類時代の海"のコーナーです。
海に生息した哺乳類の古生物たちが多数展示されています。
中でも目を引くのがこちらの長~い身体を持つ古生物です。
バシロサウルスです。
原始的なクジラの一種ということもあり、とにかく巨大です。
鋭い歯や退化した後肢なども特徴です。
最後に"哺乳類時代の陸"のコーナーです。
現在では見られないような大型であったり、変わった姿をした古生物がたくさんいます。
こちらはデイノテリウムの頭骨です。
下顎の牙がインパクト抜群です!
下顎といえばこちらも凄い。
キロテリウムです。
下顎で突出していて牙も突き出ています。
こちらも下顎が凄い!
プラティベロドンです。
下顎がかなり前方に伸びていますね~。
ケナガマンモスです。
恐竜以外の古生物の代表格と言えます。
全身骨格の展示で毛が見えなくても巨大な身体と立派な牙で十分インパクトがあります。
いかがでしたでしょうか?
本日ご紹介したのは、本のごく一部です。
福井県立恐竜博物館には、まだまだたくさんの恐竜・古生物が展示されています。
また、展示物や施設はどんどん進化を続けています。
来館するたびに新たな発見があるのが、福井県立恐竜博物館と言えるでしょう。
さすが世界三大恐竜博物館に数えられる最高峰の博物館です!
恐竜好きの方も、そうでない方も、まずは一度訪れてみて欲しい魅力あふれる博物館です♪
動画もご覧ください。