今回は、イグアノドンをご紹介します。
基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:イグアノドン
学名:Iguanodon
分類:鳥盤目鳥脚亜目イグアノドン科
時代:白亜紀前期
地域:ヨーロッパ
体長:7~9m
食性:草食
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1822年にイギリスの医師マンテル氏により歯の化石が発見され、1825年に論文が発表されました。
「初めて発見された恐竜は?」の問いに対する答えは諸説ありますが、イグアノドンも非常に古くに発見された恐竜で、"Dinosaur(恐竜)"という言葉が生まれる前に最初の歯が発見され、研究されてきました。
マンテル氏は、発見した歯の化石が現生爬虫類の"イグアナ"に歯の特徴に似ていることに気付きます。
そこで、"イグアナの歯"を意味する"イグアナドン"と名付けたのです。
"イグアノ"=イグアナの
"ドン"=歯
ただし、イグアナとは全く異なる種を形成しています。
イグアノドンは、化石が発見されてから長い年月が経過しており、現在に至るまで、様々な化石が発見され研究が進んできました。
新たな化石発見や研究により、人々が想像する姿も大きく変化した代表的な恐竜と言えます。
こちらは、1833年に水彩画家のジョージ・シャーフによって描かれた「復元された爬虫類」という作品です。
左側に大きく描かれているのがイグアノドンです。
現生のトカゲやワニなどと同じように四肢が地面に対して水平に生えています。
まさにイグアナのような姿をしています。
また、頭部には1つの角が生えているのも特徴です。
1878年にベルギーのベルニサール炭鉱でほぼ完全に近い形のイグアノドンの化石が発見されました。
これらの化石を研究した結果、イグアノドンの姿は大きく変化します。
こちらは1884年にレオン・ベッケルによって描かれた作品です。
1882年に聖ゲオルギウス礼拝堂で行われたイグアノドンの復元作業の様子を描いたものです。
上体を起こし二足歩行の姿で組立てられているのが分かります。
さらに、角と考えられていた尖った化石は、前肢の親指の鋭い爪だったのです。
こちらは1950年にニーヴ・パーカーに描かれたイグアノドンです。
背筋を伸ばした尾を地につけて二足歩行しており、頭部に角はありません。
代わりに前足の親指には鋭い爪が見えます。
こちらは1938年に制作されたイグアノドンの石像です。
やはり、背筋を伸ばし尾を付けて2本足で立っています。
そして、恐竜ルネサンスを経た現代ではこのように表現されています。
前傾姿勢となり尾が地面に対して水平に浮いた状態で、より活発に動ける姿をしています。
また、生活の中で4足歩行と2足歩行を使い分けていたという説もあります。
同じイグアノドンでも印象が全く違いますね。
時には、肉食恐竜に捕食されているシーンを再現されていることもあります。
こちらは、1877年ベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズによって描かれた作品です。
イグアノドンがメガロドンに捕らえられています。
こちらは、かつやまディノパークのユタラプトルに捉えられたイグアノドンです。
昔も今も、名脇役と言えます。
結構色々な場所で会うことができるイグアノドン
是非、イグアノドンに会いに行ってみてください♪
動画もご覧ください。