今回は、キロテリウム(Chilotherium)をご紹介します。
基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:キロテリウム
学名:Chilotherium
分類:奇蹄目サイ科
時代:新生代中新世後期
場所:日本、中国
体長:2~3.5m
食性:草食
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キロテリウムは中新世から鮮新世のユーラシア大陸に生息したサイの仲間です。
中新世後期にアジアに広がったステップ草原でヒッパリオンやディノクロクータなどと暮らしていました。
食性は草食で、ステップ草原に生えた草本を食べていました。
現生のサイと同様にガッチリとした丈夫な体つきをしていました。
一方で、中国北部ではディノクロクータに襲われたと思われる化石が発見されています。
こんなに大きな身体をしていても捕食対象とされていたことが伺えます。
サイの仲間であるにも関わらず現生のサイの特徴である角がありません。
一方、上顎に比べて下顎がかなり突き出ていました。
さらにその下顎先端には、牙状の切歯を持っていました。
特に骨の状態ですと、ユニークな形がよりはっきりと分かります。
キロテリウムの化石は中国だけでなく、日本でも発見されています。
有名なのは岐阜県の可児地方です。
可児地方で発見されたので、"カニサイ"と呼ばれています。
化石・レプリカが展示されているスポットも多数ありますので、是非、会いに行ってみてください!
動画もご覧ください。