今回は、国立科学博物館 日本館で開催されている企画展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」をご紹介します。
イベント概要ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イベント名:企画展・巡回展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」
開催期間:①2021年7月22日~9月12日
②2022年8月5日~10月10日 ※好評につき延長
③2023年1月27日~2月8日
④2023年8月4日~8月6日
開催場所:①大分県立美術館
主催者:①公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団・大分県立美術館
④公益財団法人稲盛財団
料金:①一般・大学生300円、小中高校生200円
②一般・大学生630円(常設展入館料のみ)
③無料
④無料
目玉展示:絶滅種のイラスト
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現生動物のみの企画展と思い込んでいたため、見に行っていなかったのですよね。
ところが、企画展「解き明かされる地球と生命の歴史 化学層序と年代測定」を見に行った際に立ち寄ってみたところ、あちらこちらの古生物たちがいたのです!
こんなことなら、もっと早く来ていれば良かった・・・。
当初は9月までの予定でしたが、好評につき延期となったようです。
もう、終わりに近くギリギリ間に合いました!
企画展は、常設展示と同様に日本館の入口から入場します。
会場は、日本館1階の企画展示室が会場になっています。
日本館の入口は、地下1階なんですよね!
そういえば、手前で階段降りていますよ。
ですから、日本館1階の企画展示室は、階段を登ったところになります。
日本館地下1階の階段近くに案内が出ていますので、見逃さないようにしてください。
企画展示室に着きました。
白地に黒い文字で企画展名が書かれています。
イラストなどもなく、とってもシンプルな入場口です。
今回の展示は国立科学博物館に収蔵されている生物標本の中から、「ヨシモトコレクション」を中心に展示されています。
国立科学博物館 地球館に展示されている多くの剥製も、この「ヨシモトコレクション」なんですよね。
企画展名の最後には"Vol.1 哺乳類"との記載がある通り、展示物の多くが哺乳類の標本です。
立派な剥製がたくさん展示されています。
本企画展のテーマは「観察の眼、発見の芽」です。
数々の哺乳類標本をかなり間近で観察することができます。
また、発見の芽の視点としてAからKの11の小テーマが設定された展示構成となっています。
例えばこちらは「J:らしからぬ哺乳類」と題した展示の一部です。
哺乳類"らしからぬ"特徴を持った哺乳類が紹介されています。
カモノハシの剥製横の引出しには、多数の卵が展示されています。
この中で右側にずらっと並んでいるのが鳥類の卵で、左側にポツンと展示されているのがカモノハシの卵です。
このようにAからFの小テーマに沿った特徴を持つ哺乳類を中心とした生物が紹介されています。
現生の哺乳類展示が多いこの企画展の中で発見した古生物をご紹介します。
まずは、「A:哺乳類とは何か」の"ほんの1.9億年"と書かれた引き出しいる古生物です。
地球が誕生してから46億年の歴史の中で哺乳類が誕生して現在まで1.9億年しか経過していないことを示した展示です。
ここには、アノマロカリスやハルキゲニアと思われる古生物が描かれています。
同じく「A:哺乳類とは何か」には、見覚えのある頭骨が!
ディメトロドンです。
本企画展最大の古生物展示です。
次に「F:かもしれない模様」の"キラリがずらり"です。
光沢のある色合いの生物が展示されています。
ここにアンモナイトのプラセンチセラスがいました。
続いて「K:私たちは誰なのか」の"かもしれないを描く"です。
"おとぎ話の動物"として、空想上の生き物のイラストが多数展示されています。
ドラゴンやシーサーペントといった、空想上の生物のイラストが多数展示されています。
この中に、プレシオサウルスと翼竜が描かれたイラストがありました。
空想上の生き物ではありませんが、ネッシーのように現代における目撃情報や生き残りがいるのではないか?という説があることから、ここに展示されているのでしょう。
右下はダイオウイカでしょうか?そうだとすると、完全に実在しますね。
最後に同じく「K:私たちは誰なのか」の"滅ぶことは渡すこと"です。
4種の絶滅種が描かれています。
描かれている種は・・・
まず、クアッガです。
ユニークな模様を持っていますね。
次にフクロオオカミです。
背の縞模様が特徴です。
次にブルーバックです。
シカのような姿をしていますが、ウシ科なんですよね。
最後にステラーカイギュウです。
国立科学博物館 地球館 の常設展示で全身骨格が展示されていますね。
現生動物のイベントと思い込んでいましたが、古生物たちが姿があちらこちらにありました。
現生動物たちの剥製も含め、さすが国立科学博物館の充実さでした!
動画もご覧ください。