今回は、プテロダクティルス(Pterodactylus)の紹介です。
基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:プテロダクティルス
学名:Pterodactylus
分類:翼竜目翼指竜亜
時代:ジュラ紀後期
生息地:ヨーロッパ
体長:20cm~100cm(翼開長)
食性:肉食(魚食)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
プテロダクティルスは、ジュラ紀のヨーロッパに生息した翼竜です。
世界で初めて化石が発見された翼竜です。
こちらは、1830年ヘンリーデ・ラ・ビーチによって描かれた作品です。
空に飛んでいるのはプテロダクティルスです。
この「ドゥリア・アンティクィオル(太古のドーセット)」という作品は、古生物の生態を復元した史上初の絵画と言われています。
プテロダクティルスの化石発掘・研究の歴史が感じられます。
大きさは種によって異なるものの、他の翼竜と比べると小柄です。
前肢の第4指が翼になって由来となっていることから"翼の指"と名付けられました。
プテロ(ン)=翼
ダクティルス=指
ただし、これはプテロダクティルスが初めて発見された翼竜であったことが影響しています。
これがプテロダクティルスのユニークな特徴だと判断されたのですね。
現在ではこの特徴がプテロダクティルス特有のものではないことが分かっています。
体の大きさに対して、頭部がとても大きいのが特徴です。
また、首が湾曲しています。
この首の周りに羽毛の痕跡が残った化石が発見されています。
プテロダクティルスは、体内に魚が残った状態の化石が発見されています。
このことから魚食であったと考えられています。
口ばしには小さな歯が多数並んでいます。
この歯を使い魚を食べていたと考えられています。
初めての発見から歴史が長く、現在までにたくさんの化石が見つかっているプテロダクティルス。
お目にかかる機会も少なくない、小型翼竜の代表格です!
動画もご覧ください。