Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】ガストルニス(Gastornis)

今回は、ガストルニス(Gastornis)をご紹介します。

ガストルニス複製全身骨格(茨城県自然博物館)

基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:ガストルニス
学名:Gastornis
分類:ガストルニス目ガストルニス科
時代:古第三紀始新世
生息地:北米、ヨーロッパ、アジア
体長:2m
食性:植物食

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ガストルニスは、古第三紀の北アメリカやヨーロッパに生息していたとされる鳥類です。

1855年パリ近郊ムードンの地層から最初の化石が発見され、初めて記載されました。

名前の由来は、フランスの科学者Gaston Plantéです。

ガストルニス全身骨格レプリカ ※特別展 鳥(国立科学博物館)

飛ぶことができない、地上走行性の鳥類でした。

いかにも肉食性と想像させる大きな身体とくちばしを持ちますが、実は肉食性ではないと言われています。

理由のひとつが後肢には肉食性鳥類が持つようなかぎ爪がないことです。

さらに頭骨の形態や骨の同位体解析などの結果から、木の実含めた植物食であったと考えられています。

ガストルニス全身骨格レプリカ ※特別展 鳥(国立科学博物館)

コロラド州のグリーンリバー累層からはガストルニスのものと思われる羽毛が発見されており、全身をこの大きな羽毛で覆われていたと考えられています。

ガストルニス復元模型(巨大恐竜展)

ガストルニスの卵は非常に大きく長い部分で24cmほどありました。

厚みも2.3~2.5mm程度もあります。

現生で大きな卵を産む代表的な鳥類 ダチョウのものと比べてより真球体に近い形をしています。

ガストルニス卵実物化石 ※第33回 東京ミネラルショー

現生の大型地上走行性鳥類では見られない大きな口ばしが特徴のガストルニス。

その特徴的で迫力ある姿はインパクト抜群で、様々なイベントや博物館で展示されています。

是非、皆さんも巨大な鳥類を見上げてみてください!

ガストルニス全身骨格レプリカ ※第33回 東京ミネラルショー

ガストルニス全身骨格レプリカ
※恐竜VS哺乳類—化石から読み解く進化の物語—(茨城県自然博物館)

動画もご覧ください。