Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】プシッタコサウルス(Psittacosaurus)

今回は、プシッタコサウルス(Psittacosaurus)をご紹介します。

 

プシッタコサウルス全身骨格レプリカ ※2021年 恐竜科学博(パシフィコ横浜)

基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:プシッタコサウルス
学名:Psittacosaurus
分類:角竜下目プシッタコサウルス
時代:白亜紀前期
場所:モンゴル、中国
体長:1~2m
食性:草食

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プシッタコサウルスは、アンドリュース率いる中央アジア探検隊によって1922年モンゴルにて全身骨格が発見されました。

中央アジア探検隊が旅立って間もない頃ですね。

プシッタコサウルス産状化石レプリカ 胴体部(福井県立恐竜博物館)

翌1923年には論文が発表され、プシッタコサウルスの名が付けられました。

名前の由来は「オウムのトカゲ」です。


"プシッタコス"=オウム

"サウルス"=トカゲ

 

まるでオウムのような"くちばし"を持つことが由来となっています。

プシッタコサウルス全身骨格レプリカ(栃木県立博物館)

そのくちばしによって、比較的硬い植物を食べることができました。

また、他の角竜類と異なり、2足歩行であったと考えられています。

プシッタコサウルス全身骨格レプリカ(神流町恐竜センター)

1922年の最初の発見以降、モンゴルや中国の広範囲で多数のプシタッコサウルスが発見されています。

こちらは、中国で発見されたミイラ状の化石となったプシッタコサウルスです。

たくさんの化石が見つかり、研究が進んだことにより、分類に関する新たな発見もありました。

プシッタコサウルス産状化石レプリカ ※化石ハンター展(国立科学博物館)

プシッタコサウルスは発見された当初、角竜類とは考えられていませんでした。

角竜類の特徴である角やフリルなかったため、角竜類とは結び付かなかったのです。

しかし、その後50年の時を経て、上顎先端に角竜類だけが持つ"吻骨"と呼ばれる骨を持っていることが発見されました。

これにより、プシタッコサウルスは角竜類に分類されることとなったのです。

ただ、その後に誕生したトリケラトプスなどの角竜類の仲間とは特徴に相違点が多々あります。

その為、角竜類の祖先ということではなく、枝分かれした種であると考えられています。

トリケラトプス可動型復元模型(茨城県立自然史博物館)

もう一つ、特徴的なのが尾です。

この尾には羽毛が生えていた痕跡が見つかっているのです。

次の画像SMF R 4970という標本が、その羽毛の痕跡が見つかった化石のレプリカです。

プシッタコサウルス全身骨格レプリカ ※いのちの色(茨城県自然博物館)

ご覧ください!

確かに羽毛のような痕跡が見られます!

尾に羽毛が生えていた角竜類なんてあまり聞きませんよね。

プシッタコサウルス全身骨格レプリカ ※いのちの色(茨城県自然博物館)

非常にユニークな特徴を持った角竜類:プシッタコサウルス

化石の発見数が多いためか、博物館やイベントで見かける機会が多い恐竜です。

迫力ある大型恐竜もいいですが、小型で可愛い恐竜にも注目してみてください♪

プシッタコサウルス全身骨格レプリカ(化石ハンター展 ※国立科学博物館)

動画もご覧ください。