Prehistoriclifemanの日記

このブログでは、恐竜やディメトロドンなどの単弓類、パレオパラドキシアなどの束柱類、メガロドンなどの大型水生生物、マンモスなど、様々な古生物動画をアップします。 古生物と会えるスポットに訪問したり、化石発掘や古生物・恐竜イベントに参加したりします。 一緒に古生物の世界を楽しみましょう♪

【古生物紹介】デスモスチルス(Desmostylus)

今回は、デスモスチルスのご紹介です。

 

基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:デスモスチルス
学名:Desmostylus
分類:哺乳網束柱目デスモスチルス科
時代:中新世
体長:1.8~2.5m
食性:植物食・無脊椎動物

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デスモスチルス不可動型復元模型(瑞浪市化石博物館)

パレオパラドキシアと双璧をなす束柱類の代表種です。

 太平洋沿岸のとても広い範囲に生息していました。

 

名前の由来は"束ねられた柱"です。

"デスモス"が"繋がれた"とか、"束ねられた"を意味する言葉です。
"スチルス"が"柱"を意味するギリシャ語の"stulos"が由来の言葉です。

その名の通り、最大の特徴は束ねられた柱のような形をした歯です。

 

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デスモスチルス実物歯化石 ※企画展:化石研究所へようこそ(茨城県立自然史博物館)

デスモスチルスは多くの化石が発見されています。

最初に発見されたのは、1876年にアメリカのカリフォルニアで見つかった化石で、特徴的な歯の化石でした。

そして、1898年に岐阜県瑞浪市で世界で初めて頭骨が発見されました。

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デスモスチルス頭骨ホロタイプのレプリカ(国立科学博物館 日本館)

さらに、1933年には南樺太で全身骨格が発見されました。

様々な部位が発見されるにつれ、研究が進んでいきました。

 

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デスモスチルス全身骨格レプリカ(瑞浪市化石博物館)

デスモスチルスは、海辺で生活していました。

ヒレ状の前肢で水をかきながら泳いでいたものと考えられています。

食性についても海藻などの植物を食べていたという説がありましたが、現在では無脊椎動物を食べていたという説が有力です。

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デスモスチルス不可動型復元模型(瑞浪市地球回廊)

日本でも多くの化石が発見されているデスモスチルス

展示されている施設も多いので、是非会いに行ってくさい!

 

動画もご覧ください。