Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】シノサウロプテリクス(Sinosauropteryx)

今回は、シノサウロプテリクスをご紹介します。

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シノサウロプテリクス不可動型復元模型(福井県立恐竜博物館)

基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:シノサウロプテリクス
学名:Sinosauropteryx
分類:獣脚亜目コンプソグナテゥス科
時代:白亜紀前期
場所:中国
体長:約1m
食性:肉食

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シノサウロプテリクス白亜紀前期の中国に生息した、小型の獣脚類です。

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シノサウロプテリクス不可動型復元模型(茨城県立自然博物館)

1995年に中国 遼寧省の義県層から化石が発見されました。

この化石は中国地質博物館に買い取られ、研究されることになります。

当初、この化石は鳥類と考えられており、研究を行った李強博士により"中華竜鳥"と名付けられました。

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シノサウロプテリクス全身骨格レプリカ(福井県立恐竜博物館)

この化石の特徴は、何と言っても羽毛が残っていたことです。

他国の研究者なども興味を持って研究が進められ、羽毛を持つ恐竜であると判断されるようになりました。

シノサウロプテリクスの由来は「中国のトカゲの翼」です。

"シノ"=中国、

"サウルロ"=トカゲ

"プテリクス"=翼

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シノサウロプテリクス全身骨格レプリカ(神流町恐竜センター)

シノサウロプテリクスは、恐竜として初めて羽毛が発見されたことに加えて、色を特定する重要な要素が見つかったことでも有名です。

恐竜は化石となって発見されるため、生きていた頃の色までは特定されていませんでした。

しかし、このシノサウロプテリクスの化石には、羽毛部分に色を構成するメラニン色素が残っていました。

調査の結果、羽毛はオレンジ色や赤褐色をしていたことが明らかになりました。

また、尾は縞模様だったとされています。

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シノサウロプテリクス不可動型復元模型 ※空にいどんだ勇者たち(群馬県立自然史博物館)

シノサウロプテリクス 徳川広和2022年 石粉年度 ※特別展 恐竜図鑑

羽毛が発見され、色の研究につながった恐竜シノサウロプテリクス

恐竜の中でも特に貴重な存在ですね。

博物館などで、その羽毛をまとった姿を見てみてください!

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シノサウロプテリクス全身骨格レプリカ(福井県立恐竜博物館)

動画もご覧ください。