今回は、イクチオサウルス(Ichthyosaurus)をご紹介します。
基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:イクチオサウルス
学名:Ichthyosaurus
分類:魚竜目イクチオサウルス科
時代:三畳紀末~ジュラ紀末
生息地:ヨーロッパ、アジア
体長:2m~5m
食性:肉食
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イクチオサウルスは、三畳紀末期からジュラ紀末期にかけてヨーロッパやアジアに生息した魚竜です。
イクチオサウルスは1811年にジョセフ・アニングにより、イギリスのドーセットで頭骨が発見されていました。
その翌年の1812年、ジョセフの妹であるメアリー・アニングにより全身骨格が発見されます。
この時、メアリーは12歳だったそうです。
イクチオサウルスは、「魚のようなトカゲ」を意味します。
また、最初に発見されたイクチオサウルスは、メアリー・アニングから名をとり「Ichthyosaurus anningae」と名付けられました。
メアリーは、その後も他のイクチオサウルスやプレシオサウルスの化石を発見しています。
こちらは、メアリ―の友人である地質学者のヘンリー・デ・ラ・ビーチが描いた水彩画です。
メアリ―の功績を称えるとともに、経済的な援助をすることを目的として描かれました。この作品は、水彩画に基づいて製作されたジョージ・シャーフのリトグラフ(石版画)とともに、史上初の古生物の生態復元画といわれています。
恐竜よりも先に描かれたのは、魚竜や翼竜などの爬虫類だったのですね!
イクチオサウルスは、魚竜の中では小柄で、概ね2~3m、大型なもので5m程度です。
イクチオサウルスの糞化石から、魚やイカを食べていたことが分かっています。
また、イクチオサウルスの化石には、子供が残っているものもあることから胎生であったと考えられています。
発見が非常に早く、状態の良い化石が多数見つかっているイクチオサウルス。
魚竜を代表する種です。
その姿を博物館やイベントでご覧ください!
動画もご覧ください。