Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】イクチオサウルス(Ichthyosaurus)

今回は、イクチオサウルス(Ichthyosaurus)をご紹介します。

イクチオサウルス全身骨格化石 2022年 企画展:アンモナイトの秘密(栃木県立博物館)

基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:イクチオサウルス
学名:Ichthyosaurus
分類:魚竜目イクチオサウルス
時代:三畳紀末~ジュラ紀
生息地:ヨーロッパ、アジア
体長:2m~5m
食性:肉食

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イクチオサウルス全身骨格(茨城県自然博物館)

イクチオサウルスは、三畳紀末期からジュラ紀末期にかけてヨーロッパやアジアに生息した魚竜です。

イクチオサウルスは1811年にジョセフ・アニングにより、イギリスのドーセットで頭骨が発見されていました。

その翌年の1812年、ジョセフの妹であるメアリー・アニングにより全身骨格が発見されます。

この時、メアリーは12歳だったそうです。

イクチオサウルス 化石標本(豊橋市自然史博物館)

イクチオサウルスは、「魚のようなトカゲ」を意味します。

また、最初に発見されたイクチオサウルスは、メアリー・アニングから名をとり「Ichthyosaurus anningae」と名付けられました。

イクチオサウルス 化石標本(豊橋市自然史博物館)

メアリーは、その後も他のイクチオサウルスプレシオサウルスの化石を発見しています。

こちらは、メアリ―の友人である地質学者のヘンリー・デ・ラ・ビーチが描いた水彩画です。

Chapter1 ドゥリア・アンティクィオル(太古のドーセット)
ヘンリー・デ・ラ・ビーチ1830年水彩画・紙※特別展 恐竜図鑑

メアリ―の功績を称えるとともに、経済的な援助をすることを目的として描かれました。この作品は、水彩画に基づいて製作されたジョージ・シャーフのリトグラフ(石版画)とともに、史上初の古生物の生態復元画といわれています。

恐竜よりも先に描かれたのは、魚竜や翼竜などの爬虫類だったのですね!

Chapter1 ドゥリア・アンティクィオル(太古のドーセット)
ジョージ・シャーフ1830年リトグラフ・紙※特別展 恐竜図鑑

イクチオサウルスは、魚竜の中では小柄で、概ね2~3m、大型なもので5m程度です。

イクチオサウルスの糞化石から、魚やイカを食べていたことが分かっています。

また、イクチオサウルスの化石には、子供が残っているものもあることから胎生であったと考えられています。

ダイノストリート イクチオサウルス(福井県立恐竜博物館)

発見が非常に早く、状態の良い化石が多数見つかっているイクチオサウルス

魚竜を代表する種です。

その姿を博物館やイベントでご覧ください!

Chapter1 ジュラ紀初期の海棲爬虫類
ベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズ1876年油彩・カンヴァス ※特別展 恐竜図鑑

動画もご覧ください。