Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】サンチュウリュウ

今回は、サンチュウリュウのご紹介です。

 

基本情報
名前:サンチュウリュウ
学名:— ※なし
分類:竜盤目獣脚亜目オルニトミムス科
時代:白亜紀
体長:5m~6m
食性:雑食

 

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サンチュウリュウ不可動型復元模型※翼あり(神流町恐竜センター)

サンチュウリュウは、1981年に群馬県神流町(当時の中里村)で発見された恐竜です。

発見されたのが、埼玉県から長野県にかけて形成されている"山中層"と呼ばれる白亜紀の地層であったことから、サンチュウリュウ(山中竜)と名づけられました。

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サンチュウリュウ不可動型復元模型※翼なし①(神流町恐竜センター)

この発見された骨は、腰のあたりの胴椎です。

大発見でしたが、情報が少なく学名が付けられるまでには至っていません。

 

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サンチュウリュウ一部実物化石(群馬県立自然史博物館)

一方、ほんの一部の胴椎の化石から、分かったこともあります。

この胴椎には、オルニトミムス科のガリミムス・ブラタスの胴椎に似た特徴がいくつもあったのです。

この研究結果から、サンチュウリュウはオルニトミムス科とされて、特にガリミムスに近い姿で復元されました。

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サンチュウリュウ不可動型復元模型※翼なし②(神流町恐竜センター)

一方、オルニトミムスの化石から羽毛の痕跡が見つかりました。

この研究結果から、サンチュウリュウも翼がある状態で復元されるようになりました。

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サンチュウリュウ不可動型復元模型 翼アップ(神流町恐竜センター)

サンチュウリュウは、まだまだ研究途中です。

今後、新たな化石が見つかれば研究が進み、学名が付くこともあるかもしれません。

サンチュウリュウのこれからが楽しみですね♪
 

 

動画もご覧ください。