Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】フクイラプトル

今回は、フクイラプトルをご紹介します。

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フクイラプトル可動型復元模型(福井県立恐竜博物館)

基本情報
名前:フクイラプトル・キタダニエンシス
学名:Fukuiraptor kitadaniensis
分類:獣脚亜目アロサウルス上科
時代:白亜紀
場所:日本福井県
体長:約4.2m
食性:肉食

 

フクイラプトルは、福井県勝山市で発見された獣脚類の恐竜です。

福井県勝山市には、手取層群北谷層という地層が分布しています。

この北谷層に対して大規模な恐竜発掘調査が行われてきました。

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フクイラプトル全身骨格レプリカ(福井県立恐竜博物館)

1989年から1993年に実施された第1次調査の中で、1991年にドロマエオサウルス類の仲間のものと思われるカギ爪や顎と肢の一部の骨が発見されました。

そして、1995年から1999年に実施された第2次調査の中で、1996年にドロマエオサウルス類の仲間のものと思われる大腿骨が発見されました。

当初、この恐竜は勝山で発見されたということで、"カツヤマリュウ"と呼ばれていました。

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フクイラプトル不可動型復元模型(かつやま恐竜の森 チャマゴン広場)

その後の研究で、この恐竜が新種であると認められ、2000年には"フクイラプトル・キタダニエンシス"という学名が付けられました。

日本産恐竜の誕生です!

名前の由来は「福井の泥棒」です。

"フクイ"=福井

"ラプトル"=泥棒

"キタダニエンシス"=(福井県勝山市)北谷

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フクイラプトル全身骨格レプリカ (特別展:恐竜展2021)

発見当時、ドロマエオサウルス類と考えられていたことから、ドロマエオサウルス類に含まれるユタラプトルやヴェロキラプトルと同様に"ラプトル"が付けられました。

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ヴェロキラプトル可動型復元模型(かつやまディノパーク)

しかし、研究が進むにつれてドロマエオサウルス類ではなく、アロサウルスの仲間に近いものと判断され、現在ではアロサウルス上科に分類されています。

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アロサウルス可動型復元模型(かつやまディノパーク)

ご存知の通り、アロサウルスジュラ紀を代表する獣脚類で、体長は11m前後にもなります。

一方で、フクイラプトルは現在までに発見されている化石から予想されている全長が約4.2mです。

アロサウルスの仲間としてはかなり小型です。

ただ、この個体は成長途中のものと考えられており、成体はもっと大きかった可能性があります。

一方、アロサウルスの仲間としては、前肢が比較的長く、立派なかぎ爪も持っています。

同時代、同地域にはフクイサウルスやコシサウルスが生息していました。

フクイラプトルは、このフクイサウルスやコシサウルスを獲物として捕食していた可能性があります。

これまでに、草食恐竜や小型哺乳類などが多数発見されている北谷層。

肉食恐竜であるフクイラプトルには、食べ物が充実した生活しやすい環境だったのでしょう。

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フクイラプトル恐竜型メカニカルスーツ(特別展:ディノアライブの恐竜たち展)

北谷層では、発掘調査が断続的に実施されています。

今後も発掘調査と研究によりフクイラプトルに関する新たな情報が出てくることでしょう。

楽しみですね~♪

 

動画もご覧ください。