Prehistoriclifemanの日記

このブログでは、恐竜やディメトロドンなどの単弓類、パレオパラドキシアなどの束柱類、メガロドンなどの大型水生生物、マンモスなど、様々な古生物動画をアップします。 古生物と会えるスポットに訪問したり、化石発掘や古生物・恐竜イベントに参加したりします。 一緒に古生物の世界を楽しみましょう♪

【古生物スポット】福井県立恐竜博物館 (Fukui Prefectural Dinosaur Museum) リニューアルオープン

今回は、2023年7月14日リニューアルオープンした福井県立恐竜博物館 (Fukui Prefectural Dinosaur Museum) の様子をご紹介します。

正面外観(福井県立恐竜博物館)

福井県立恐竜博物館の基本情報は、次のリンク先にある以前の記事をご覧ください。

福井県立恐竜博物館 (Fukui Prefectural Dinosaur Museum)

 

ここでは、以前と変化したところを中心に見てみたいと思います。

リニューアルオープンに向けて2022年12月5日から、およそ7ヶ月間臨時休館となっていた福井県立恐竜博物館.。

それだけに、リニューアルオープンを待ち望んでいた方は多いのではないでしょうか?

早速、見えてきたのは、今回のリニューアルにより増設された新館の小タマゴです。

新館は、リニューアル後の大きな見どころの一つと言えるでしょう。

こちらの中は、後程ご紹介しますよ~♪

新館正面・小タマゴ(福井県立恐竜博物館)

入館前に、見ておきたい恐竜たちをご紹介します。

博物館の入口向かって左側。

リニューアルオープンに先立ち、2023年5月25日に設置されたティラノサウルスのモニュメントがいるのです。

ジュラシック・ワールド 炎の王国 ティラノサウルス復元像(福井県立恐竜博物館)

2018年に公開された「ジュラシック・ワールド 炎の王国」に登場するティラノサウルスをモデルとしているそうです。

確かに、正面を向いて大きな口を開けて吠える姿が、炎の王国のワンシーンを思い出させます。

ジュラシック・ワールド 炎の王国 ティラノサウルス復元像(福井県立恐竜博物館)

それもそのはず、こちらのモニュメントは映画のプロモーションのために制作されたものだそうです。

上映終了後に配給会社から福井県立恐竜博物館に譲渡されたそうですよ~。

やはり、福井県立恐竜博物館ともなると、こういった繋がりがあるのですね。

ジュラシック・ワールド 炎の王国 ティラノサウルス復元像(福井県立恐竜博物館)

続いて、新館の前にいるのがこちら!
フクイサウルス発掘隊のモニュメントです。

フクイサウルス発掘隊(福井県立恐竜博物館)

確かに、この顔立ちはフクイサウルスのように見えます。

フクイラプトルの化石を発見した様子のようです。

フクイサウルス発掘隊に発掘されたフクイラプトル(福井県立恐竜博物館)

フクイサウルス探検隊、大発見ですね!

フクイサウルス発掘隊(福井県立恐竜博物館)

ちょっと離れた場所にあるのがこちらのバルーンティラノサウルス

かつやま恐竜の森に入ったあたりでお出迎えしてくれます。

この前方に吠える姿は、先程の炎の王国バージョンのティラノサウルスを想像させます。

エアーブローティラノサウルス(福井県立恐竜博物館)

それでは、いよいよ入館してみます。
まずは、常設展示を見学してみたいと思います。

中央のエスカレーターにて地下1階まで下ります。

エスカレーター(福井県立恐竜博物館)

エスカレーター降りた正面にあるダイノストリート。

"恐竜の世界"ゾーンへのつながるダイノストリートには、以前より両サイドに標本展示があります。

ダイノストリート(福井県立恐竜博物館)

こちらの展示はリニューアル前と変わらないようです。

ダイノストリート ストロマトライト(福井県立恐竜博物館)

ウミユリ、ストロマトライト、カブトガニアンハングエラ、魚竜(イクチオサウルス)たちがいます。

ダイノストリート オルサカンサス(福井県立恐竜博物館)

私は何度かエスカレーター⇒ダイノストリート⇒常設展示⇒エスカレーター⇒ダイノストリート⇒・・・を繰り返して両サイドの展示をじっくり見ます。

ダイノストリート イクチオサウルス(福井県立恐竜博物館)

ダイノストリートの正面には、復元されたカマラサウルスの産状化石が展示されています。

ここも従来と変わりありません。

カマラサウルス復元産状化石(福井県立恐竜博物館)

後程、常設展示に登場するカマラサウルスを発見した当時の様子を再現している、重要な展示ですので、そのまま残っていて良かった♪

カマラサウルス復元産状化石(福井県立恐竜博物館)

カマラサウルスの左右にある階段を上ると、ティラノサウルスロボットの登場です!

ティラノサウルス・レックス可動型復元模型

ティラノサウルスロボット自体は、リニューアル前から変わりありません。

久しぶり!ティラノサウルス!!

ただし、動きの設定については少し変更しているようです。

こちらもリニューアル前から変わりありません

ただ、このティラノサウルスの周囲の展示が大きく変更されています。

右側には、鳥盤類を代表してサウロロフスの全身骨格が展示されています。

以前は鳥脚類のコーナーで、他の鳥脚類たちと並んで展示されていましたが、リニューアルで中央のとても目立つ場所に移動しました。

サウロロフス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

ティラノサウルスロボットを挟んだ反対側には、竜盤類を代表してタルボサウルスの全身骨格です。

以前は、獣脚類のコーナーでティラノサウルスの全身骨格の隣に展示されていました。

また、従来の上半身を起こした姿勢から、前傾姿勢になり躍動感が出ましたね。

タルボサウルス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

ティラノサウルスロボットの後方には、「共倒れしたベロキラプトルプロトケラトプス」の展示があります。

いわゆる闘争化石ですね。

以前は、ティラノサウルスロボットの足元に展示されていたものが、少しだけ移動しました。

ヴェロキラプトルとプロトケラトプス 闘争化石複製(福井県立恐竜博物館)

非常に貴重な化石ですので、今後も展示を続けて欲しいですね。

ヴェロキラプトルとプロトケラトプス 闘争化石複製(福井県立恐竜博物館)

ティラノサウルスロボットから少し離れて、さらに恐竜たちを見て行きましょう。

獣脚類のコーナーにやって参りました。

やはり、このコーナーでも大人気なのは、ティラノサウルスの全身骨格です。

従来と変わらない位置にいました。

ティラノサウルス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

以前はティラノサウルスの全身骨格の隣にタルボサウルスがいましたが、前述の通りティラノサウルスロボットの隣に移動したため、ここにはいません

その代わりにスコミムスの全身骨格が展示されています。

タルボサウルスに引けを取らない迫力!

この場所は、リニューアル後も激熱ポイントです!

こちらのスコミムスは、「恐竜展2021」でも見かけましたね。

スコミムス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

スコミムスの足元にはスピノサウルスの頭骨が展示されています。

こちらも初登場となります。

魚を突き刺す鋭い歯が目立ちますね~。

ピノサウルス複製頭骨(福井県立恐竜博物館)

スコミムスの後方には、こちらも新登場のファルカリウスがいます。

長い首と前肢が特徴的ですね。

テリジノサウルスの仲間ですが、爪はそこまで長くないですね。

ファルカリウス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

ティラノサウルスの全身骨格の後ろには、まるで鳥のようなこちらの恐竜。

ユアンニア復元模型2(福井県立恐竜博物館)

やはり初登場のヘユアンニアです。

3個体分が組み合わされて復元されているそうで、見つかっていない上あごは近縁種のものだそうです。

ユアンニア複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

ユアンニアの隣にも初登場のステノニコサウルスがいます。

ステノニコサウルス復元模型(福井県立恐竜博物館)

復元模型は卵を抱えています。

ステノニコサウルスは全身骨格が見つかっていないということで、こちらは近縁種を参考に一部を復元しているそうです。

ステノニコサウルス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

引き続き新たな展示となるコエロフィシスです。

コエロフィシス復元模型(福井県立恐竜博物館)

頭部から尾の先まで地面に対してほぼ水平ですね。

首がとっても長いです。

コエロフィシス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

こちらも新たな展示となるモノニクスです。

前肢が短く指が一本であるところが特徴ですね。

国立科学博物館で開催された「化石ハンター展」にも展示されていましたね。

モノニクス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

ということで、初登場の恐竜たちは特に獣脚類のコーナーに多かったです。

続いて竜脚類のコーナーに移ります。

福井県立恐竜博物館に来たら、必ず会っておきたいカマラサウルス

以前と変わらない場所にいました。

9割以上が実物の化石で組み立てられた素晴らしい全身骨格です!

カマラサウルス9割実物全身骨格(福井県立恐竜博物館)

頭部の実物化石も、以前と変わらず足下に展示されていました。

カマラサウルス実物頭骨(福井県立恐竜博物館)

その後方には巨大なブラキオサウルスの姿!
こちらも変わりありません。

ブラキオサウルス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

そして、その足元には初登場となるこちら!

ブラキオサウルスの幼体です。

幼体としては大きめですが、やはり成体と比べると可愛いですね♪

ブラキオサウルス(幼体)複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

その隣には3種の竜脚類の頭骨が並んでいます。

左からブラキオサウルスニジェールサウルス、ディプロドクスです。

この内、ニジェールサウルスとディプロドクスの頭骨は初登場です!

ブラキオサウルスニジェールサウルス、ディプロドクス(複製頭骨(福井県立恐竜博物館)

こちらはニジェールサウルスの頭骨です。

横に平たく広がった口が特徴的ですね!

ニジェールサウルス複製頭骨(福井県立恐竜博物館)

ディプロドクスの頭骨です。

未成熟の個体の頭骨だそうです。

ディプロドクス複製頭骨(福井県立恐竜博物館)

初登場のプラテオサウルスです。

といっても、イベントではこちらも「恐竜展2021」でお会いしましたね。

三畳紀の恐竜展示は少ないのでとても嬉しい♪

プラテオサウルス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

次に周飾頭類のコーナーです。

このコーナーでは、パキケファロサウルスの3つの頭骨が初登場となります。

左から幼体、亜成体、成体の頭骨です。

幼体はドラコレックス、亜成体はスティギモロクと名付けられていましたが、全てパキケファロサウルスの成長過程のものという研究結果が出されています。

幼体の頭骨は本当にドラゴンのような顔立ちですね!

パキケファロサウルス複製頭骨(福井県立恐竜博物館)

頭骨の後ろにはパキケファロサウルスの全身骨格がいます。

こちらは、以前から展示されていますね。

パキケファロサウルス複製全身骨格(福井県立恐竜博物館)

<日本とアジアの恐竜コーナー>にも初登場の恐竜がいます。

こちらのモザイケラトプスです。

中央付近がモザイケラトプスの骨です。

左の方に丸いものが複数見えますが、こちらはカメ類の卵だそうです。

リクガメが、たまたまモザイケラトプスの遺骸の近くで産卵したと考えられているそうです。

モザイケラトプス複製産状化石(福井県立恐竜博物館)

今回、新たに展示された標本の中で、一番の目玉はこちらのブラキロフォサウルスです!

ティラノサウルスロボットの横にいたサウロロフスに近い種ですね。

ブラキロフォサウルス【レオナルド】復元模型(福井県立恐竜博物館)

実物のミイラ化石なんですよね~。

レオナルドと呼ばれています。

ブラキロフォサウルス【レオナルド】実物ミイラ化石(福井県立恐竜博物館)

多くの部位が一つの塊となっていて、生前の姿がそのまま保存されているようですね。

ガラス張りのケースに入り、周囲を通路で囲まれ展示されています。

そのため、様々な角度からじっくりと観察することができます。

こちらが頭部です。

ブラキロフォサウルス【レオナルド】実物ミイラ化石(福井県立恐竜博物館)

クチバシの形まで分かりますね。

クチバシの形まで分かりますね

胴体部分です。

凹凸がはっきりしていて、とても立体的ですね。

胃のあたりからは、シダやソテツ、被子植物など様々な植物が見つかったそうですよ。

ブラキロフォサウルス【レオナルド】実物ミイラ化石(福井県立恐竜博物館)

折れ曲がった後肢です。

この後肢をグッと伸ばして立つとかなり体高が高かったでしょうね。

ブラキロフォサウルス【レオナルド】実物ミイラ化石(福井県立恐竜博物館)

こちらは尾ですね。

胴体部分よりさらに凹凸がはっきりと残っています。

いや~、貴重な化石が加わりましたね~♪

ブラキロフォサウルス【レオナルド】実物ミイラ化石(福井県立恐竜博物館)

それでは、新館に向かいます。

こちらは2階の本館と新館を繋ぐ通路です。

本館・新館を繋ぐ通路(福井県立恐竜博物館)

こちらのイラストが凄い!

本館・新館を繋ぐ通路 恐竜イラスト(福井県立恐竜博物館)

恐竜たちが行進していますが・・・

本館・新館を繋ぐ通路 恐竜イラスト(福井県立恐竜博物館)

角度を変えて見ると、全身骨格の行進に変化します!

是非、角度を変えて見てみてください。

本館・新館を繋ぐ通路 恐竜イラスト(福井県立恐竜博物館)

いよいよ、新館突入です!

この先 新館恐竜ホールの表示(福井県立恐竜博物館)

さっそく見えてきたのは収蔵庫です。

ガラス張りになっていて、中を見ることができます。

こちらのデイノニクスは2015年企画展「ぼくたち新参者です」や「恐竜展2021」にいましたね。

ガラス張りの収蔵庫 デイノニクス3体復元模型(福井県立恐竜博物館)

こちらは2021年~2022年特別展「海竜」にいたディロサウルスです。

ワニの仲間ですね。

ガラス張りの収蔵庫 ディロサウルス(福井県立恐竜博物館)

こちらも2014年の特別展「スペイン 奇跡の恐竜たち」に登場したコンカベナートルとペレカニミムスです。

過去の企画展や特別展の恐竜たちに会えるのは嬉しいですね~!

ガラス張りの収蔵庫 コンカベナートル・ペレカニミムス復元模型(福井県立恐竜博物館)

コンカベナートルは、「ギガ恐竜展2017」にも登場していましたね。

ガラス張りの収蔵庫 コンカベナートル・ペレカニミムス復元模型(福井県立恐竜博物館)

新館1階中央に移動して参りました。

吹き抜けとなった新館ホール中央には、福井で発見された恐竜たちの"恐竜の塔"が展示されています。

恐竜の塔(福井県立恐竜博物館 新館ホール)

この最上階となる3階には、多目的ホールと恐竜研究体験室があります。

フクイラプトルの右側に見えるのが、多目的ホールの入口です。

新館3階(福井県立恐竜博物館)

多目的ホールではイベントが開催されます。

多目的ホールの内部の風景です。

この時はリニューアルオープン記念のDINO-A-LIVEが開催されていました。

その様子は以前ご紹介しておりますので、そちらの記事をご覧ください!

開場風景「DINO-A-LIVE in 恐竜博物館 ~蘇った福井の恐竜たち~」(福井県立恐竜博物館)

開場風景「DINO-A-LIVE in 恐竜博物館 ~蘇った福井の恐竜たち~」(福井県立恐竜博物館)

こちらの化石研究室も新しい施設です。

化石発掘やT.rex頭骨復元、化石クリーニング、CT化石観察などの化石研究体験の会場となっています。

こちらも、後日記事をアップさせていただきます。

入口(福井県立恐竜博物館 化石研究体験)

いかがでしたでしょうか?

見どころがあり過ぎて全てご紹介することはできませんでした。

リニューアルオープン後の福井県立恐竜博物館は、熱気に包まれていました!

新館の収蔵庫で、過去の展示恐竜たちを再び見る機会ができたのは嬉しい変化ですね♪

一方、依然と変わらず展示されている人気恐竜たちとも再会できました。

新たな恐竜たちが加わりパワーアップした福井県立恐竜博物館を是非とも訪れてみてください!

 

動画もご覧ください。