Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】アンハングエラ(Anhanguera)

今回は、アンハングエラの紹介です。

基本情報
名前:アンハングエラ
学名:Anhanguera
分類:翼竜目プテロデクティルス亜目アンハングエラ
時代:白亜紀前期
体長:翼開長4.0~5.0m
食性:肉食(魚食)

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アンハングエラ全身復元骨格(茨城県立自然博物館)

アンハングエラは、白亜紀の空を羽ばたいていた翼竜です。

翼を広げた大きさが4~5メートルでした。

この翼を広げた状態でグライダーのように風を利用して空を飛んでいました。

鳥のように翼を羽ばたかせて空を飛んでいたわけではないということです。

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アンハングエラ頭部・翼(神流町恐竜センター)

アンハングエラのくちばし先端には、上下に突起があります。

これは、水の抵抗を抑える機能を果たしていました。

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アンハングエラ頭部実物化石(城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー)

魚食だったアンハングエラは、度々陸地から狙いを定め水中の魚を捕らえていました。

その際、この突起により水の抵抗を最小限に抑えることで、的確に魚を捕らえることができたのです。

アンハングエラ 小田隆2008年 アクリル・カンヴァス ※特別展 恐竜図鑑

アンハングエラは、細く鋭い歯を持っていました。

捕らえた魚をしっかりと咥え込み、陸上に引き上げ食べていました。

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アンハングエラ頭部実物化石(神流町恐竜センター)

翼を羽ばたかせて飛んでいたわけではなかったアンハングエラ

空を飛ぶのは、風の強さや飛び始める位置など、周囲の環境が整っている必要がありました。

その為、ちょっとした距離を移動するのに、都度飛んでいたら大変です。

そこを補う為、アンハングエラは翼を折り畳んで次の写真のように4本肢を利用して地上を歩行していました。

 

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アンハングエラ全身実物化石(群馬県立自然史博物館企画展)

アンハングエラは、翼竜の中では大型で、化石も多数見つかっていることから、とても有名です。

プテラノドンほどではありませんが、翼竜を代表する種であると言えるでしょう。

 

 動画もご覧ください。