今回は、スコミムス(Suchomimus) をご紹介します。
基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:スコミムス
学名:Suchomimus
分類:獣脚亜目スピノサウルス科
時代:白亜紀前期
場所:西アフリカ・ニジェール
体長:9~11m
食性:肉食
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1997年に西アフリカのニジェール共和国にあるテネレ砂漠で発見されました。
翌年の1998年に、"Suchomimus tenerensis"と名付けられました。
Suchomimusはワニもどき、tenerensisは発見場所であるテネレ砂漠に由来しています。
スコミムスの頭部は他の大型恐竜と比較して厚みがなく、とくに吻部はとても薄いのが特徴です。
また吻部は横幅も狭く前方に細長く突き出ています。
まるでワニのようなその頭部が名前の由来となっています。
薄く幅の狭い顎には、約120本の歯が生えていました。
ワニの歯約80本と比べ1.5倍の数です。
スコミムスの歯は、細く尖っており少し反った形状をしていました。
肉を切り裂くよりも、獲物に突き刺すのに適した形です。
発見された地層から、スコミムスの生息地には、水辺があったと考えられています。
また、水中で尾物を捕らえやすいような頭部の形をしていました。
これらのことから、スコミムスは魚を獲物としていたのではないかと考えられています。
また、スコミムスは背にも特徴があります。
椎骨に棘突起があったのです。
同じ科のスピノサウルスと比べると棘突起は低かったものの、帆のように突起した背はユニークですね。
ワニのような頭部と突起した背をもったスコミムス。
その巨大な身体も魅力の一つです。
同じ科にスピノサウルスがいることもあり、名前を聞く機会が少なめです。
ただ、イベントなどで登場することもありますので、是非、機会を見つけて会いに行ってみてください!
動画もご覧ください。