今回は、スピノサウルスをご紹介します。

基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:スピノサウルス
学名:Spinosaurus
分類:竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目スピノサウルス科
時代:白亜紀前期アルビアン~後期ニューロニアン
地域:アフリカ(エジプト、モロッコ)
体長:14~16m
食性:肉食(魚食)
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スピノサウルスは、1912年にリチャード・マークグラフ氏によりエジプト西部のバハリヤオアシスで最初の化石が発見されました。
そして1915年古生物学者のエルンスト・シュトローマ氏により、スピノサウルス・エジプティアクスと名付けられ論文で発表されました。
この標本はホロタイプとして、ドイツ ミュンヘンの古生物博物館に所蔵されていました。
しかし、第二次世界大戦中の1944年にイギリス軍の空襲を受けて全て消失してしまったのです。
こういった形で貴重な化石が失われるのは、とっても残念なことですね。
下記の標本は、ホロタイプを復元したものです。

2008年、モロッコ頭部のケム・ケム層群において、化石ハンターによりスピノサウルスの新たな化石が発見されました。
この標本は、2014年にニザール・イブラヒム氏らにより論文に記述され、現在ではネオタイプ標本に指定されています。

失われたホロタイプの写真は、新たに発見された化石の研究によりスピノサウルスの姿や特徴は少しずつ変わってきているのです!
当初、スピノサウルスは他の多くの獣脚類と同様に背筋をピンと伸ばして2足歩行する恐竜として復元されていました。
その後、四足歩行の姿を経て、この画像の一番左側にいる前傾姿勢の2足歩行型へと変化していきます。
後肢が長くお尻の辺りに重心を置いていてしっかりと身体を支えています。
さらに研究が進むと後肢が短くなりました。
中央の模型のように四足歩行に逆戻りです。
さらに、2020年に新たな発見が!
一番右側の復元模型をご覧ください。
尾が縦に太く横方向に平たい形をしています。
これによりかねてから囁かれてきた水生適応説がさらに真実味を帯びてきました。
魚を狩るときも水上からではなく、泳ぎながら捕らえていたのかもしれません。

2025年の復元骨格が次のようなものです。
短い後肢、上下に幅の広い尾などネオタイプ標本も基づいた再現になっています。

スピノサウルスは最大級の獣脚類ということもあり、ティラノサウルスとの夢の対決を想像する方も多いのではないでしょうか?
2001年公開の「ジュラシックパークⅢ」では、この2体が激突スピノサウルスが勝利しています
しかし、2体とも生息していた地域や時代が違っていたことから、直接対決することはありませんでした。

もし実際に戦ったら・・・という妄想の世界の話ではありますが、やはりティラノサウルスが勝つのではないかと考えています。
その理由のひとつが頭骨です
ティラノサウルスの頭骨は厚みがあり、
噛む力も非常に強いです
相手の瞬時に噛む砕き捕食していたことでしょう

一方のスピノサウルスの頭骨は横幅がかなり狭いです。
また、歯は魚を突き刺すのに適した鋭いながらも細長い形をしています。


さらにティラノサウルスは肉食性であり、日々地上で恐竜や他の生物を捕食していました。
捕食される側の恐竜から必死の反撃を受けることもあったと想像されます。
一方、水の中で魚を捕食していたスピノサウルスとは貪欲さも経験値も大きな差があったとことでしょう。
大きな体を持つスピノサウルスといえども、この強靭な顎で噛みつかれ敵わなかったのではないでしょうか?

しかし、これはあくまで地上での話です。
水中での捕食を日常的に行うスピノサウルスが動きの鈍ったティラノサウルスを倒せるかもしれませんね。
もし、水中にティラノサウルスを引きずり込むことができれば一気に形勢逆転!

この辺りは完全に個人的な意見ですので、
ご容赦ください!

巨大で帆が特徴的なスピノサウルス。
今後もティラノサウルスとの熾烈な人気争いを繰り広げていくことでしょう。
動画もご覧ください。