Prehistoriclifemanの日記

このブログでは、恐竜やディメトロドンなどの単弓類、パレオパラドキシアなどの束柱類、メガロドンなどの大型水生生物、マンモスなど、様々な古生物動画をアップします。 古生物と会えるスポットに訪問したり、化石発掘や古生物・恐竜イベントに参加したりします。 一緒に古生物の世界を楽しみましょう♪

【古生物紹介】ブラキオサウルス

今回はブラキオサウルスをご紹介します。

 

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ブラキオサウルス可動型復元模型(伊豆ぐらんぱる公園)

ブラキオサウルスといえば、竜脚類の中でアパトサウルス(ブロントサウルス)と人気を二分する恐竜です。

博物館や公園、遊園地など、竜脚類の展示の多くはこのブラキオサウルスアパトサウルスです。

※ちなみに、三番手はディプロドクスですね。

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ブラキオサウルス不可動型復元模型(佐野市運動公園)

巨体を持つブラキオサウルス

展示物もその最大の特徴を表現すべく、とっても大きく製作されています。

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ブラキオサウルス不可動型復元模型(こども動物自然公園)

ブラキオサウルスの名前は、"ブラキオ"=腕、"サウルス"=とかげを意味します。

その名の通り、腕(前肢)が、とっても長いのが特徴です。

この前肢をグッと伸ばして上半身を高く持ち上げ、比較的高い位置の木の葉も食べることができました。

ちなみに首も長いので、より高い位置の木の葉を食べれたとも考えられますが、実はこういった模型や映画などで表現されているほど、首を真っ直ぐ高く持ち上げられなかったのです。

前肢の長さは、竜脚類の中でもエサを食べやすくする有利な武器となっていました。

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ブラキオサウルス可動型復元模型(伊豆アニマルキングダム)

もう一つの特徴は、頭骨の頭部に空いた鼻孔です。

かつて、現在考えているよりも重量が倍程度重いと考えられていました。

その為、陸上では身体を支えられず、水中で生活していたとされていたのです。

そして、頭部の鼻孔のみ水面から出して呼吸するのに適していたと、水中生息説

の根拠の一つとなっていました。

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ブラキオサウルス可動型復元模型(那須ハイランドパーク)

しかし、実際には体重が従来予想の半分程度であることが分かってきました。

さらに、皮膚の付いた状態の鼻は口と目の間に位置していたことが判明しました。

ブラキオサウルスは、やはり地上で生活していたのです。

この大きな身体を陸上で支える肢は非常に太く頑丈でした。

陸上で生活するのに支障はなかったのですね。

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ブラキオサウルス肢(佐野市運動公園)

一般的にブラキオサウルスと呼ばれているのは、その中の"ブランカイ"という種です。

"ブランカイ"の命名よりも前に、"アルティソラックス"という種が発見・命名され、

これがブラキオサウルスの第一号種となりました。

ただ、"アルティソラックス"は、頭骨がなかったため、あまりメジャーになりませんでした。

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ブラキオサウルス・アルティソラックス全身骨格レプリカ(福井県立恐竜博物館)

一方、その後に発見・命名された"ブランカイ"は頭骨も発見され、全体像がイメージし

やすかった。

その為、ブラキオサウルスの名は一気に知れ渡り、竜脚類の代表格まで上り詰めました。

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ブラキオサウルス子ども不可動型復元模型(佐野市運動公園)

しかし、最近では"ブランカイ"の骨格の特徴が"アルティソラックス"などの他の

ブラキオサウルス種と相違点が多いことから、別種とする動きがあります。

その別種の名前は、"ギラッファティタン"です。

今後の動向が気になります。

ブラキオサウルスの中で一番有名なブラキオサウルスブランカイは、名前がギラッファティタン・ブランカイに変わるかもしれません。

その場合、博物館などでブラキオサウルスブランカイとして展示されている展示物は、ギラッファティタン・ブランカイと紹介されることになるでしょう。

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ブラキオサウルスブランカイ全身復元骨格(群馬県立自然史博物館)

しかし、ブラキオサウルスの種は他にもありますので、ブラキオサウルスの名が無くなるわけではありません。

遊園地や動物園、公園などに展示されているブラキオサウルスとだけ紹介されている点実物については、名前を変更せずにブラキオサウルスのまま展示されるかもしれません。

古生物の名前は、変わることも少なくありません。

ただ、昔から馴染んできたブラキオサウルスの名が、様々なところで残り続けてくれると嬉しいですね♪

 

動画もご覧ください。