Prehistoriclifemanの日記

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【古生物紹介】オヴィラプトル(Oviraptor)

今回は、オヴィラプトルの紹介です。

 

オヴィラプトル卵レプリカ(第2回 化石のマーケット)

基本情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:オヴィラプトル
学名:Oviraptor
分類:獣脚亜目オヴィラプトル科
時代:白亜紀後期
生息地:モンゴル
体長:1.5~2.0m
食性:肉食(貝食?)

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オヴィラプトルは白亜紀後期のモンゴルに生息していた獣脚類です。

その身体には羽毛が生えていたものと考えられています。

オヴィラプトル 可動型復元模型(東京たま大恐竜博※東京たま未来メッセ)

オヴィラプトルといえば、その名前の由来がとても有名です。

1923年にロイ・チャップマン・アンドリュース率いる調査隊によって、卵が密集した巣の痕跡とオヴィラプトルの骨格が発見されました。

オビラプトル卵化石レプリカ(化石ハンター展 ※国立科学博物館)

発見されたのは"炎の崖"と呼ばれるプロトケラトプスの化石が多数発見されていた場所でした。

そのため、この卵もプロトケラトプスのものと考えられていました。

プロトケラトプス頭骨レプリカ成長過程(化石ハンター展 ※国立科学博物館)

そして、その周辺で発見された獣脚類の骨格は、この卵を食べようとしていたものと考えられることとなりました。

そして名付けられたのが"オヴィラプトル"です。

オヴィ=卵

ラプトル=泥棒

オヴィラプト頭骨・前肢レプリカ(恐竜展 —歯から見る恐竜時代 ※狭山市立博物館)

しかし、その後の発掘調査において同じくオヴィラプトル類で卵を抱卵している姿の化石が発見されます。

また、胚の化石も発見され、これまでプロトケラトプスのものと考えられていた卵がオヴィラプトル類のもの発覚します。

これらの化石の研究結果により、現在では名前の由来となったオヴィラプトルの化石は、プロトケラトプスの卵を食べようとしていたのではなく、自身の卵を抱卵していた可能性が高いと考えられています。

長い間、濡れ衣を着せられていたということですね。

シチパチ全身骨格レプリカ(国立科学博物館)

卵泥棒と名付けられたオヴィラプトル。

今では、博物館やイベント会場で抱卵する姿や卵の展示がたくさん見られるようになりました。

ただ、卵を全く食べていなかったかどうかは、はっきりしていません。

そのくちばしは卵を食べることもできてとされています。

一方で、貝を食べていたという説もあります。

今後も研究が続けられ、オヴィラプトルが何を食べていたのか、明らかになる日が来るかもしれませんね。

 

動画もご覧ください。