今回は、栃木県佐野市にある葛生化石館(Kuzu Fossil Museum)をご紹介します。
★おススメ度 Bランク
評価理由ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎プラス点
・イノストランケビアやエンナトサウルスなど単弓類の展示が充実している
・メソサウルスの実物化石に触ることができる
・フズリナやコノドントなど葛生地域で発掘された化石が多数展示されている
・アケボノゾウ、ナウマンゾウ、ニッポンサイなどの全身骨格レプリカ展示
・入口に可動型のティラノサウルスが設置されている
・無料で化石をもらえる
×マイナス点
・超大型の展示はない
・恐竜以外の生物に特化している
・可動型復元模型は入口のティラノサウルスのみ
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葛生化石館は、葛生文化センターという施設の中にあります。
葛生文化センターには、1階には展示室と葛生化石館があり、展示室では現生生物の剥製が多数展示されています。
今回は、葛生化石館のみをご紹介します。
化石館の入口にはティラノサウルス(上半身)がいます。
季節によって周囲に飾り付けがされています。
今回は、2020年1月頃に訪問したということもあり、お正月の展示です。
しばらく見ていると、突然ティラノサウルスが大きな口を開きます。
説明を見ると、吠えるとなっていますが、声が出ないこともあるようですね。
展示スペースに入ると、一番初めに目にするのは、単弓類たちの姿です。
特に、イノストランケビアは大型単弓類であり、他ではあまり見られないので貴重な展示です。
エンナトサウルスです。こちらも単弓類です。
イノストランケビアと比較すると体高が低く小さい印象です。
こちらも単弓類、トリナクソドンです。
とても小型で哺乳類に近い種でした。
ヴィヴァクソサウルスの頭骨レプリカです。
単弓類の特徴である側頭窓が1つであることがはっきりわかりますね。
こちらは、無弓類のスクトサウルスです。
たしかに側頭窓がないですね。
それと、とっても太い指をした四肢が魅力的です。
メソサウルスです。
実物化石の定番ですね。
頭部や四肢の形がはっきりしています。
また、この化石はなんと触ることができるんです!
ユンギサウルスです。
首長竜には分類されませんが、近い種とされており、姿もとても似ていますね。
メガネウラです。
メガネウラとしては小型のレプリカですが、現生のトンボと比べると巨大ですね。
モササウルスの実物化石です。
一部とはいえ、モササウルスの巨大さが分かりますね。
ディスコサウリスクスです。
三角形の頭部の形が個性的です。
古生物の化石は爬虫類や魚類が多いこともあり、両生類の展示を見つけると興奮しちゃいます。
ニッポンサイです。
日本にこんなサイがいたなんで驚きですよね!
こちらはニッポンサイの復元模型です。
全身骨格は時々見かけますが、復元模型は貴重です。
歯の実物化石もあります。
産状化石ですね。
アケボノゾウです。
小型のゾウですが、この展示室ではかなり大きく迫力があるように感じます。
上を向いた牙が印象的です。
2体とも大きいですが、とくにヤベオオツノジカがシカの仲間にして大きく感じます。
コノドントの展示にかなり力を入れていました。
葛生地域でコノドントの化石が発見されたようですね。
詳しい解説から、実物化石、復元模型まで展示され、コノドントについて学ぶことができます。
フズリナも葛生地域で多数発掘されているようで、かなり展示に力を入れていました。
復元模型と実物化石が展示されています。
極めつけはこちら!
フズリナとウミユリの化石をもらえちゃうんです!
しかも無料!
葛生化石館。
こんなに素晴らしい博物館があったとは!
是非、訪問してみてください。
動画もご覧ください。