今年も残りわずかとなりました。
昨年2020年は日本もコロナ渦となり、様々なイベントが中止になったり、博物館が休館となったり、古生物体験もかなり制限されることとなりました。
2021年はどうなるか?と不安なまま今年を迎えましたが、2020年とは打って変わって様々なイベントが開催され、博物館も再開されました。
有効なコロナ対策が確立されてきたことが、幸いしたようですね。
ということで、2021年はかなり充実した古生物体験を行うことができました。
1年間を振り返っていきたいと思います。
まずは、茨城県自然博物館で開催された企画展「化石研究所へようこそ!~古生物学のすすめ~」です。
開催期間は2021年2月27日~6月23日でした。
その名の通り化石に関する企画展です。
古生代・中生代・新生代の生き物たちが時代ごとにたくさん展示されていました。
アノマロカリスのような、非常に古い生物も実物化石が展示されていました。
大型古生物の頭骨は迫力がありました。
こちらはティラノサウルスです。鋭い歯を間近で見ることができます。
続いてトリケラトプスです。
フリルまで入れるとティラノサウルスよりも一回り大きいです。
プリオサウルスです。
頭骨でこの大きさですから、全長はとんでもないでしょうね!
こちらは、ティラノサウルスの中でも非常に有名な「スタン」の産状化石です。周囲の柵が非常に低く設定されていて、子どもでもかなり近づくことができました。
続いて国立科学博物館で開催された特別展「大地のハンター展~陸の上にも4億年~」です。
開催期間は、2021年3月9日~6月13日でした。
古生物に限定したイベントではありませんでしたが、過去4億年に遡り狩る側の生物をたくさん集めた特別展になっていました。
こちらはミクソプテルスです。
化石のレプリカと復元模型が並べて展示されていました。
こちらはポストスクスの頭骨です。
やはり、ハンターということで歯を強調した展示が多かったですね。
巨大ワニのデイノスクスです。
頭部だけでこの大きさです!
現生のワニと比べても巨大さが分かります。
そして目玉展示であるデイノスクスの復元模型です。
水中から飛び出して獲物に噛みつこうとしている瞬間を再現したものです。
人間であれば一飲みですね。
恐ろしすぎます!!
続いて狭山市立博物館で開催された企画展「恐竜展~歯から見る恐竜時代~」です。
開催期間は2021年6月26日~9月5日でした。
展示場は1階と2階で分かれていました、
1階フロアの展示は2階に上がるためのスロープから見下ろすような形で見ることができました。
トリケラトプスやアンハングエラを上から見下ろすなんて、なかなか体験できませんよね。
2階の展示場入口にはタルボサウルスの産状化石が展示されいました。
こんなに発見したら大興奮でしょうね!
企画展の趣旨通り、歯や頭骨の展示が多くを占めています。
こちらはタルボサウルスの頭骨レプリカで、歯をしっかり観察することができます。
こちらはスピノサウルスの頭骨です。
同じ肉食恐竜であっても食べていたものや環境によって歯の形は全く異なることが分かります。
たくさんの歯や頭骨とは別に、目玉展示として巨大な恐竜たちにイラストがありました。
フォトスポットとして並んで撮影されている方がたくさんいました。
続きまして、東京ドームシティで開催された「恐竜展2021」です。
開催期間は2021年7月10日~9月5日でした。
個人的には、あまりお目にかかることのない三畳紀の恐竜たちに会えたのが嬉しかったです。
こちらは三畳紀 最大級の恐竜、プラテオサウルスです。
共催が福井県立恐竜博物館ということもあり、福井県で発見された恐竜たちも多数展示されていました。
こちらはフクイラプトルです。
続いてこちらはフクイサウルスです。
日本にもこんな恐竜たちがいたんですね~。
そして、こちらが目玉展示です。
ティラノサウルスロボット!
㈱ココロさんの恐竜ロボットですね。
とにかく巨大でした!
色々な角度から見ることができるのですが、この真正面から見上げて見るのは、かなりの迫力でした。泣きだす子ども多数です!
動画で迫力のティラノサウルスロボットをご覧ください。
東京ドームシティ Hi!EVERYVALLEYにて「恐竜展2021」と同時開催の「ジュラシックバレー」です。
開催期間は、「恐竜展2021」と同じく2021年7月10日~9月5日でした。
様々な形態で恐竜たちが出現します。
こちらは標識になったブラキオサウルスです。
恐竜ワークショップの会場がいくつかありました。
恐竜のペーパークラフトや石鹸づくり、化石発掘体験など、恐竜に関係した体験ができます。
中でも断トツに人気があったのが、化石発掘体験です。
恐竜の化石はありませんが、様々な古生物の本物の化石を発掘することができます。
私はサメの歯を発掘できました。
どの化石を見つけられるのかのワクワク感と、発見した瞬間の興奮が味わえました。
続いてパシフィコ横浜で開催された「Sony presents DinoScience 恐竜科学博~ララミディア大陸の恐竜物語~」です。
トリケラトプスにスポットが当たっているのがわかりますね。
このイベントでは、とにかく貴重な恐竜化石やレプリカがたくさん展示されていました。
こちらは、ゴルゴサウルスの「ルース」のレプリカです。
「ルース」は、脳腫瘍や多数の怪我の痕が残っており研究の対象となってきた個体です。
追っているのがダコタサウルス、追われているのがストルティオミムスです。
現在の自然界でも日常的に繰り広げられている光景ですが、恐竜の大きな身体ですとさらに迫力がありますね!
ケツァルコアトルスです。
翼竜最大級は翼を折り畳んでいても巨大です!
なんと、このイベントでは奇跡の化石と言われるトリケラトプスの「レイン」が展示されていたのです!
本物ですよ!!
その正面にはティラノサウルスの「スタン」のレプリカがいます。
前傾姿勢で戦闘態勢です!
恐竜スポットもたくさんご紹介しました。
その中から選りすぐりを3つ振り返ります。
まずは葛生化石館です。
葛生化石館の上に展示室(剥製)の表示がありますが、こちらの展示室では鳥類や哺乳類などの剥製が多数展示されています。
入館するとティラノサウルスがお出迎えしてくれます。
時々大きな口を開いて吠えます!
館内にはたくさんの古生物たちが展示されています。
こちらは、単弓類のイノストランケビアです。
歯がとっても鋭いです!
こちらは無弓類のスクトサウルスです。
丸みを帯びた身体が特徴的です。
ニッポンサイです。
日本にもサイがいたんですね!
全身骨格のレプリカと復元模型が並んでいました。
ちょっと可愛らしいですね!
次は静岡県静岡市の東海大学自然史博物館です。
となりには東海大学海洋科学博物館もあり、古生物と魚たちに会うことができるんです!
入口の横には早速恐竜2体がお出迎えです。
1体はタルボサウルスです。
かなりカラフルですね!
もう1体はケティオサウルスです。
少し小柄ですが後ろを振り返る竜脚類お得意のポーズです。
館内は時代の流れに沿った展示になっています。
展示場入ってすぐのところに展示されているのはセイムリアです。
続いてスクトサウルスです。
葛生化石館のスクトサウルスと比べて体高があり、ごつい感じです。
タルボサウルスです。
入口にもタルボサウルスがいましたが、東海大学自然史博物館の目玉と言える存在です。
ケナガマンモスです。
立った姿ではなく、弱ったマンモスがツンドラ原野で倒れ込んだところを再現したという珍しい展示です。
最後に愛知県名古屋市にあるディノアドベンチャー名古屋です。
恐竜の棲む世界を探検することができます。
実際には、恐竜以外の古生物もいます。
ディノアドベンチャー名古屋の最大の特徴は、古生物が動いて吠えることです。
こちらはバリオニクスです。
低い位置にある頭部が左右に動きます。
前の道を通る時にかなり頭部が近付くため、今にも襲われそうです。
メガロサウルスです。
パラサウロロフスと思われる生物を捕食しています。
かなりリアルです!
スコミムスです。
恐竜ロボットは、下半身固定で上半身のみ動くことが多いのですが、こちらのスコミムスは移動できます。
ディノアドベンチャー名古屋で一番激しい動きをします。
そしてティラノサウルスです。
ゆったりとした動きで口を大きく開き吠えます。
まさに王者の風格です!
今年はかなり色々な経験ができました。
イベントが充実していたのが嬉しい限りでしたね。
特に恐竜科学博にて「レイン」と出会えたことは一生の思い出です。
最後に、本年もお世話になりました。
2022年も古生物の世界を楽しんでいきましょう♪
動画もご覧ください。